+１９３+修業開始 ページ48
ＡＭ５：３０
不快感を感じつつも起床。
朝食の支度や洗濯、朝刊の回収などに取り掛かる。
ＡＭ７：００
恭弥さんは朝ご飯を召し上がり、制服に身を包むと
「じゃあ行ってくる、食事とかの用意もいいから」と立ち去った。
まぁ彼も私なしでも軽食の用意くらいできるし…
「お気をつけてくださいね」とその背を見送った。
ＡＭ７：３０
「おはようございます」と縁側から挨拶された。
その声音で誰かは識別できたし、彼らに関しては深く突っ込むのはやめた。
…不法侵入に他ならないけれど。
『おはようございます、風くん』
視線を向ければ風くんはきれいにお辞儀をしていた。
昨日同様に居間へお招きして
修行の間、個々で過ごさないかと、これからの活動時間について話した。
ＡＭ８：３０
今朝の恭弥さんと同様に私も一応制服に着替える。
風くんとともに第一に鍛えるべきものは何か、という話になる。
風「今、自身で足りていないなと思うことはありますか？」
『そうですね…最近の気付きとして左手の動きが鈍いこと
それに加えて、相手がプロであることを考えるなら力押しには弱いです。』
風「左？…なるほど……。
しかし根本的な…筋力といった類を
この短期間女性の体で効果を実感するのは難しいでしょう。
…私が武術と併せ常時使用している呼吸法を体得してもらいましょう。」
『そのメリットは？』
風「身近な例でいえば…走る時。
呼吸を意識することで持続性や、速度の向上が見込まれますよね。
武術にも、吐く瞬間の動き出しで速度が上昇、速度が上がれば力も増します。」
『なるほど…。』
風「正しい呼吸を知り、左手は日常生活の中で慣らしていきましょう。
見たところ、少しづつ両利きになるようにコツコツ積み重ねているようですし…」
『…目ざといですね』
おそらく、昨日の時点で
湯呑を“左手”で扱っていたところに気付いていたのだろう。
風「では基盤となる“状態づくり”はそのように。
能力・技術面では私は格闘センスの向上と“気”の使い方を学びましょう。」
『気…あまり馴染みのない要素ですが、食らいつきましょう。』
風「ふふ、やりがいのある頼もしい弟子です。
…それからコレは“風”として必要なこと。
夕刻、修行後時間を設けるので各守護者のもとを見に行ってください。」
『え…？』
基本的な指針を決め、初日は雲雀邸内の庭先
まずは実践ということで
範囲を決めて風くんと５時間ぶっ通しの戦闘訓練をした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 187人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
睡-ｽｲ-(プロフ) - 阪サッカーさん» お返事遅れました、嬉しいコメントありがとうございます！地道に更新頑張らせていただきます！ (2020年7月9日 17時) (
レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
阪サッカー(プロフ) - 面白くて、読み応えがあって、何より続きが楽しみです。お身体に気をつけて、無理しない程度に頑張って下さい。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: d96a890ddc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2020年5月3日 14時
