+１７０+来客 ページ25
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ふぅ…と小さく息を吐き捨てソファに身を預ける恭弥さんは
何を思ったのか、今朝の指輪を取り出して指先で転がす
その様子を一瞥して私は書類を片付けるため立ち上がった。
その時、コツコツコツ…生徒の上履きでは鳴るはずのない音
…そもそも、一般生徒はここを通りたがらないし
草壁さんの足音、声は大体覚えているがそれに該当するものではなさそう
聞き慣れない音に疑問符を浮かべつつ
その場で棒立ちのまま扉の先をジッ…と見つめている
一応、立ち上がった目的の書類を卓上に戻し
どのような「お客様」でも対応できるようにしておく。
そんな私に気付いた恭弥さんは私の方を見て「どうしたの」と問いかけ
私がそれに応えようと口を開きかけた時、視線の先の扉は開かれる
『…あ。』
その「お客様」には見覚えはあった。
「お前が雲雀恭弥だな」
弧を描いていた「お客様」の口は恭弥さんの名を呼んだ。
彼は私の視線に気付き、一瞥したが
どうやら用があったのは面識のある私ではなく、恭弥さんだったらしい
雲「…誰？」
対して、恭弥さんは見慣れない上に並盛の人間ではない
そんな相手を訝し気に眉を顰めて警戒とほんの少しの興味を示す
私は昨日を思い出しながら「…ディーノさん」と、相手の名前を呟く
デ「よお、A。昨日ぶりだな。」
相も変わらず、年上の割にはとっつきやすい明るい性格で
さわやかに笑顔を浮かべるディーノさん
正直昨日の遭遇はその笑顔にそぐわないものだったが…
それに、ご挨拶を返したいところではあるけれど
今この状況において、彼の登場は不法侵入に他ならないわけで
『不法侵入です、言い訳があれば端的にどうぞ』
知人ということで「言い訳の猶予」の譲歩をすると
彼は年上とは思えない位の柔らかな表情のまま「冷てぇなぁ…」と苦笑い
そう言われても見過ごすわけにはいかない
というか、私が構わなくても恭弥さんが許すとは思えない。
すでに恭弥さんの視線はディーノさんを射抜いている。
それに気付いてか否か
ディーノさんは「さて、」と一言置いて恭弥さんと向き直る
デ「俺はツナの兄貴分で
“リボーンの知人だ”雲の刻印のついた指輪の話がしたい」
ここで彼がここに来た目的が明らかになる
やはり指輪は赤ん坊くん達絡みか
そして、あの謎のマーク…恭弥さんのものは「雲」といったか
複数の内１つが雲なら一貫性…カテゴリーは空？
恭弥さんが「雲」ならば、私のは何なんだろう？
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睡-ｽｲ-(プロフ) - 阪サッカーさん» お返事遅れました、嬉しいコメントありがとうございます！地道に更新頑張らせていただきます！ (2020年7月9日 17時) (
レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
阪サッカー(プロフ) - 面白くて、読み応えがあって、何より続きが楽しみです。お身体に気をつけて、無理しない程度に頑張って下さい。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: d96a890ddc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2020年5月3日 14時
