+１４７+目覚め ページ2
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目が覚めた時、見えたのは白い天井
最後に見た景色とは正反対とも言えそうな景色に
思わず、すごい勢いで体を起こしてしまう。
反射的に右隣の柵を掴んでしまったようで、少しだけ掌がビリッと痛んだ。
その痛みに気を引かれて、そちらを見て
自分が今、ベッドの上に寝かされていたことに気がついた。
雲雀邸の私の布団は和風家屋に合わせられ、敷布団
つまりここは雲雀邸ではない場所。
周りを見渡せばココが病院であることは容易に判断できた。
あれからどれくらい時間が
…下手したら数日くらい経っているんだろうか？
ひとまず、現在の日時が伺えるものがないかと周囲を見渡す
真っ先に目に入るのは視界の大半を占めるカーテン
次に目に付いたのはベッドの横に備え付けられた机だった。
机の上に鉄扇のホルダーなど、あの日所持していた武器…
身につけていた服以外の物が並べられており、その中には携帯も含まれる
とりあえず、携帯を手に取り画面を起動させる
風前の灯とも言える充電の残り具合だが、ちゃんと画面が光る
左隅に表示される日時を確認すると、あの日から４日が経過していた
私は特段大きな怪我はしていない。
強いて言うなら未だに包帯を巻かれている右手だけだ。
左手はもう既に包帯が外されたあとなのだろうか？
タクティカルペンに内蔵されたカッターの切り傷はカサブタになっていた
自分の身の回りを把握し終えて
最初に、真っ先に考えたのは恭弥さんのこと。
病室と思わしき場所にいる時点で六道骸と沢田くんの戦いは
沢田くんが制したことは火を見るより明らか。
赤ん坊くん曰く、医療班とやらが来ると言っていたから
その医療班というのが処置をして、ここに運んだんだろう。
…それなら、今恭弥さんもここのどこかにいる？
そう考えついた瞬間にはベッドから跳ね起きるように立ち
閉じられたカーテンの滑車を投げるように、一気に滑らせた。
素足のままカーテンレールの下をくぐりぬけ
周りを一周見渡すが他のベッドは使われていない様子
そのまま病室を飛び出して廊下に立つと
間隔をおいて、いくつか病室の扉が並んでいるのが見える
私のところにも名前なんてご丁寧に貼ってなかったし
他の部屋にも名前なんて書かれていない
皆さん各部屋一人で使っていて会話がないのか
はたまた誰も起きていないのかは不明だが声は聞こえない
…一つ一つしらみ潰しに確認していくしかないか
そう思い、近くの部屋からドアを開けた
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睡-ｽｲ-(プロフ) - 阪サッカーさん» お返事遅れました、嬉しいコメントありがとうございます！地道に更新頑張らせていただきます！ (2020年7月9日 17時) (
レス) id: deb52841c7 (このIDを非表示/違反報告)
阪サッカー(プロフ) - 面白くて、読み応えがあって、何より続きが楽しみです。お身体に気をつけて、無理しない程度に頑張って下さい。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: d96a890ddc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2020年5月3日 14時
