【REBORN】何が一般的かなんて分からない (ページ2)

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+４９+くだものページ2

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到着した警察に事情を話すと「またか…」と呟く。
なんでも、似たような話がもう３件目らしい

一応、可哀想な巻き添えくった運転手を少しだけ擁護する

それも３件とも共通していて３人の運転手自身の不手際はなく
「その辺もこちらで対処します」と警察のおじさんはにこやかに笑った

思ったより事は早く終わり、警察の頑張りに感謝しつつ病院に向かう

時刻は１１：１４…病院に到着した。
受付でお見舞いの受付を済ませて恭弥さんの部屋へ直行。

手荷物は紙袋

それに入った箱。
あと果物ナイフと、薄いプラスチックのまな板。

箱の中身は果物のセットで、中身は
「リンゴ、桃、蜜柑、ブドウ」を各２個づつ

リンゴ以外のセレクトは「疲労に良いものを」と伝え、お店に任せた。

引き戸を数度ノックをすると中から「入って」と声をかけられる

それを聞いてから引き戸を横にスライドすると
布団の上で優雅に本を読む恭弥さんの姿が見える。

男性とは思えない端麗な横顔。スラリとした瞳を縁取る長い睫毛…
綺麗なその見た目と黒い髪は相変わらず、白い部屋に映える。

しかも今日はお召し物が黒い寝間着。
陽の光が窓から差し込む真っ白な病室の中彼の存在は際立った。

パタン、と本を閉じ伏せてた瞳はこちらへ向けられる。

雲「やぁ、買ってきてくれたの？」

『…ぁ、はい。リンゴ以外にも色々２個づつ。』

雲「ふーん…じゃあリンゴと何か適当に切って。」

『えぇ…何かって…。
あ、桃でも切りましょう。他は切らずとも食べられますから』

机をお借りしてプラスチックのまな板を敷く。

シュルシュルと馴れた手つきで1枚の長い皮と本体に切り分け
果肉部分を食べやすいサイズに切り分ける。

そして途中で「切った後」を考えてなかったことに気付く

恭弥さんには特別対応。

小さな冷蔵庫も完備されているのは記憶していたが
私は一体、切った果実を何に入れてしまうつもりだったのか。

『あ、お皿借りてきますね』

雲「うん。」

ナイフをしまって、ひとまず一言断りを入れてから部屋を出た。
出る間際にシャクッとリンゴを噛んだ咀嚼音が聞こえた

本当は通りかかった病院の人にでも頼もうと思っていたのだけど…

予想通りといえば予想通り。
恭弥さんの部屋の周りに病院の人間を含め、人はいない。

避けられて、というか怖がられてますね…

そりゃそうだ、私はもうあえて無視しましたけど
部屋の隅に患者だったであろう人が転がってるんですもん。