【REBORN】何が一般的かなんて分からない (ページ3)

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+５０+お見舞いページ3

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通りがかりの看護婦さんにお皿を貸してほしいと頼めば
恭弥さんの名前を出さずともニッコリ笑いながら了承してくれた。

看護婦さんの後を追うようについて行くと廊下から聞きなれた声が。
追加で聞き慣れない女の人の怒号。

すると前を歩く看護婦さんが「あーぁ主任また怒ってる…」と
呆れたような、嫌がるような声で呟くので
「看護主任さんっていっつも怒ってるんですか？」と問う。

彼女は声に出したつもりはなく無意識だったようで
手をパタパタ振りながら「やだ、私ったら」と焦っているようだった。

「私が言ったのは内緒よ？主任ってキャリアがあるけど口煩くてね…」

評判最悪なの！とケラケラ明るく屈託のない笑顔で言う。
彼女としては好いてはいないが特段嫌いという訳でもないらしい。

話をしていたら例の主任さんの怒号は近くなった。

曲がり角をチラリと一瞥するとタイミングを見計らったように
ボォンッ！という爆発音とピンクの煙が立ち上った。

「きゃっ、なに…爆発！！？」

『あー…』

驚き少し脅えた様子の隣の看護婦さんを他所に私は大雑把に察した。
彼女にお皿をここに持ってきてもらうよう頼んで私は部屋の方に近寄る。

部屋の扉に手をかけた辺りで後ろからバタバタと騒がしい物音。
あまりの騒々しさに後ろを振り向いたら…ある意味ホラーのような展開

血みどろになった獄寺さんが此処を目指して駆け寄ってきていた。

『何やってるんですか、貴方…』

思ったままを口にしたら「十代目のお見舞いに決まってんだろ！」
と、まぁ予想通りの返答に呆れを通り越して何も言えない。

そのまま私の横をすり抜け中へ入っていった。

閉じていた扉を開け放って中に入っていったので
当然だが、自然と私の姿も中から目視できるようになる

沢「君が大丈夫かーー！？」

中ではいつものように沢田くんが大声で指摘中。

うん、全くもってその通りだと思う。

山「おっ、巳國じゃねぇか。」

そしてコチラもいつも通り、真っ先に私を発見してくる。

「どうも」と短く返すと「お前もツナのお見舞いか？」と問われた。
それに答えるより先に沢田くんも私に気付いて少し驚いていた。

『いえ、元から病院に居て…見かけたので覗いただけです』

山「そうなのか、知り合いが入院でもしてんのか？」

…私の知り合いという時点で彼を思い浮かべない辺り
彼は病気にならない人間ハズレな存在と認知されてるのだろうか？