22話 ページ23
頭をウイスキーまみれにされたスクアーロは、XANXUSに怒鳴り込みながらも当初の目的である名前の属性と所属の話を切り出した。
「………雲か。」
「それも、幹部クラスのな。」
スクアーロが名前をXANXUSの前に出し、もう一度リングを嵌めるように言った。名前は言われた通り、スクアーロから受け取ったリングを左手の中指に嵌める。またしても上半身を覆いきれるくらいの炎が灯った。
「…カスザメ。Aランクを5つ、Sランクを2つ、それと匣をこいつに与えろ。」
XANXUSの指示にスクアーロだけでなく、ベルやマーモンも驚いた。それもそのはず。今日入隊したばかりの少女にAランクの任務をさせるだけでも前代未聞だ。
「正気かぁ"！？」
「文句があるならテメェがつけ。」
XANXUSはそれだけ言い、スクアーロたちに退室を命じた。スクアーロは無茶な上司の命令をどうしたものかと頭を悩ませているが、ベルとマーモンはお構い無しに名前が使う匣兵器の話をしていた。
「名前は任務でも銃使う？」
ベルに聞かれた名前は1回縦に頷いた。2人は、それならアニマルタイプの匣がいいだろう、と名前の腕を引いて今まで来たことのない道を進み始めた。
「スクー、オレら名前の匣兵器選びに行ってくるから。」
「ちゃんと選んでこいよぉ"！」
意外にもスクアーロは止めず、そのまま3人を送り出す。もしかしたらマーモンがいるから平気と判断したのかもしれない。
しばらく歩いて、武器庫に似た部屋にたどり着いた。しかし武器庫ほど厳重な造りではなく、どちらかといえば個人の部屋に近かった。ベルが先頭で中に入る。
「ここに並んでんのが匣兵器！名前は武器があるから、選ぶのはこっから先の「アニマルタイプ」な！」
ベルが説明しながら、いくつかの匣を近くのローテーブルに並べた。おそらく名前の属性である雲のアニマル匣を選んでくれたのだろう。
名前は2人に匣兵器について教えてもらい、ある程度の使い方を理解したところで目の前に並ぶ匣を物色し始めた。匣は4つ。名前は外見だけで、左から2番目の匣を手に取った。
『この子にします。』
「出してみなくていいのかい？実際に見た方がいいと思うけど。」
炎の注入の仕方はさきほど説明を済ませたので、わからないわけではないだろう。けれど名前は首を振ってこう答えた。
『他の子は、私のことが嫌いみたいなので。』
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夢(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました。よろしくお願いいたします。 (2022年6月14日 8時) (
レス) id: 6425fa7392 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - こちらこそ、親切に教えてくださってありがとうございます!! (2022年4月16日 0時) (レス) id: 069036dd65 (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» わざわざ数ある中から探していただいて、ありがとうございます…！ (2022年4月16日 0時) (レス) @page2 id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 了解致しました！先程フォローさせていただきました！よろしくお願い致します(*´`)♡ (2022年4月14日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» 作品名も一緒にユーザー名に書いてありますので、かなり分かりやすいかと思います…！ (2022年4月14日 1時) (レス) id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫女月 | 作成日時：2020年12月23日 2時
