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21話 ページ22

一瞬、談話室がシンと静まる。その静けさを破ったのはベルだった。

「うししししっ!!やっぱ名前って天才なんじゃね?今の炎量、ボンゴレの守護者より多いぜ?」

ベルは、自分が拾ってきた少女が思いもよらずダイヤの原石だったことが、至極嬉しかったようだ。名前をもう一度抱え上げてくるくるし始めた。

「炎の純度も問題ないし、紫ってことは雲だろう?これはボスに見せた方がいいんじゃない?」

マーモンがスクアーロに近寄って提案する。スクアーロも「そうだな」と二つ返事で、さっそくXANXUSの元へ連れていくことになった。

『炎の量や純度というのは個体差があるんですか?』

名前は気になっていたことを、ベルに聞いてみた。ベルはソファに名前を座らせて自分も隣に座ると、指に光るリングに炎を灯してみせた。

「王子は嵐属性だから赤い炎な。炎量は本人の『覚悟の強さ』で決まんの。ま、幹部は炎量コントロールできるけど!」

確かに今ベルが灯している炎は、手のひらに収まるくらいの小ささだ。続いてベルではなく、反対隣にやって来たマーモンが純度について説明し始めた。

「純度は言わば、その人間にどれくらいの力で属性の波動が流れているか、だよ。」
「マーモン分かりづら。」
「ム、僕は1番適切な説明をしたよ。」

けれど名前の頭にはハテナが浮かんでいるのが見える。いきなり波動とか言われても、マフィアと関わりのなかった人間にはピンと来ないだろう。

「すごく簡単に言えば、純度が高いと力が強いのさ。」
「そーゆーこと!」

名前は2人から受けた説明を頭の中で咀嚼する。炎には「属性」「炎圧」「純度」「炎量」があって個人個人で変わる、ということだけとりあえず理解した。

「さぁ、ボスに見せに行かなきゃね。」

スクアーロを先頭に、ベル、マーモン、名前と続いてXANXUSの部屋へと向かう。時々マーモンが振り返って、ちゃんと名前が着いてきているかを確認している。名前は遅れないように、若干歩幅を大きくして3人の後ろを歩いた。

「う"ぉぉい!入るぞぉ"!!」

入るぞ、と言い切る前にドアノブを捻っているスクアーロ。それでは言っている意味が無いのだが、日常的なことのようなので気にしないでおく。部屋に入ってわずか1秒でスクアーロの頭にグラスがクリーンヒットしたのも、気にするなとベルに言われた。

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(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました。よろしくお願いいたします。 (2022年6月14日 8時) (レス) id: 6425fa7392 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - こちらこそ、親切に教えてくださってありがとうございます!! (2022年4月16日 0時) (レス) id: 069036dd65 (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» わざわざ数ある中から探していただいて、ありがとうございます…! (2022年4月16日 0時) (レス) @page2 id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 了解致しました!先程フォローさせていただきました!よろしくお願い致します(*´`)♡ (2022年4月14日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» 作品名も一緒にユーザー名に書いてありますので、かなり分かりやすいかと思います…! (2022年4月14日 1時) (レス) id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:巫女月 | 作成日時:2020年12月23日 2時

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