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…え?
驚いて顔をあげると、さっきの貴族のような格好の男性が階段の上からこちらを見つめていた。
涼介「ハロウィンパーティへようこそ」
「えっ……」
にっこり笑うその顔は確かに涼介くんだった。
だけど、いつもの爽やかさは消えていて、、やけに大人びているというか。
「涼介くん…?…す、すごいね、その格好」
やっと出たのがその言葉だった。
ハロウィンだから仮装…してるんだよね?
涼介「…そ?」
涼介くんはそう言って意地悪っぽく笑い、肩をすくめると、
涼介「相原さんも着替えておいで。用意させてるから」
案内役の人に目配せした。
「…う、うん。そうだね!」
どういうパーティなのかわからないけど、涼介くんが貴族風なら、私も仮装した方がいいよね!
涼介「じゃ、俺先行って待ってるから」
「あっ、うん、あとでね!」
私は涼介くんと一旦別れて、また案内役の人について歩き出す。
涼介「………」
この時は知る由もなかった。
私の後ろ姿を見送る涼介くんの目が、
いつもと違う怪しい光を宿していたことに。
...
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みあ(プロフ) - れんこんさん、ありがとうございます! (2018年11月1日 13時) (レス) id: eae51d2417 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - とっても面白いです!これからも更新頑張ってください!応援してます。 (2018年11月1日 11時) (レス) id: 4e7518460b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあ | 作成日時:2018年10月31日 18時