第二夜 ページ22
ボーン……。
遠くで何かが聞こえてきた。
小さな……深い、胸の底を震わす音だ。
私を揺り動かす。
ふっと目が覚めた。今、鐘が鳴っていた?
ベットの中から窓を見上げた。
私の部屋……。
ぼんやりしたまま首を巡らせる。
カーテンは閉め切っていないので、窓から仄かな光が差し込んでいた。
月が出てる……ああ、もう夜なんだ。
マシューが行方不明になったと知らされたあと、リズからの連絡を待っていたいと言ったら当然許してくれなかった。
お薬を飲んで、ベッドに入れられて……いつの間にか眠っちゃったみたいね。
ただ薬のおかげで、気分は朝よりも良くなっている。
熱もほとんどないみたいだ。
……マシュー。
あれからマシューは?
リズからの電話は?
あればアーウィンが起こしてくれるはずよね。
それとも私が起きなかった?
ダメ……どっちにしたって、こんな時間じゃ……。
闇の中、月の光を頼りに枕元の時計を見た。
零時を少し過ぎている。
この時間じゃリズに電話をかけるのも、アーウィンを起こすわけにもいかない。
朝まで待つしか……。
その時、不意に声が聞こえた。
『A……』
「!!」
昨夜の声!!
私は頭から毛布を被った。
『A……』
また呼んでいる。
地の底からじんわりと漏れてくる声は、体中に絡みつく。
嫌だ。呼ばないで。
あの声の先には、今夜もきっと良くないことが待っている!
『A……』
やめて!私を呼ばないで!
ベッドの中、丸まって耳を塞いだ。
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作者名:蒼(そう) | 作成日時:2023年11月25日 22時