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第377話 笑えない ページ25

それと、ケイジさんの額の傷を改めて見て、やっとふわふわしていた頭が通常営業に戻った。
そうだ、私日記投げて、誰かに当たった。
七瀬「…ぁ…あ…ごめんなさい…私…本投げた…ごめんなさい…」
ケイジ「んー?大丈夫、これくらいなら全然。謝らなくていいよ、怒ってないから。ね?」
七瀬「……ごめんなさい…」
ダメだ。頭は通常営業に戻っても口と理性が臨時休業してる。
と言うか、ここまで暴れたらもうどうでも良くなって来た。

ぼやけていた視界がはっきりして来て、周りを見渡す。
私は本棚を背もたれにして座り込んでる状態。周りのみんなも私に目線を合わせて座ってる。
…なんか、申し訳ないな。
一度目を閉じて深呼吸して、顔に笑顔を貼り付ける。
七瀬「…今、どんな状況でしたっけ。私のことじゃなくて。」
ケイジ「教えてあげないよ。今言ったら無理矢理なんかしようとするでしょ。」
七瀬「あはは、当たり。」
クルマダ「…テメェ、今笑えてねぇぞ。」

…え?

アンズ「そうだよ、あははじゃないよ。本当にどうしちゃったの?」

………。

顔に手を当ててみると、驚くことに私は本当に笑ってなかった。

七瀬「…うわー本当だー。すげー。
………………。

…ケイジさんこれヤバくないですか?」
ケイジ「今更すぎるでしょ随分前からヤバかったよ。」
ハヤサカ「正確には、アトラクションの2日目の夜からおかしかったって、ギンくんが…」
…あれか、ニャーちゃんクッション貸してくれた時の…。
ギンを見ると、目があった瞬間、Q太郎さんの巨体の後ろに隠れてしまった。
ありゃ、嫌われた。
ケイジ「さてと…いつまでもここで話してるワケにはいかないんだけど…立てる?」
立てないことはないだろ、と思いつつ立ち上がると、クラリと視界が回った。
雨音「うわっ、ちょ…」
あ、やべぇって思いながらそのまま雨音の方に倒れ込んで、それを雨音は受け止めてくれた。
雨音「うおっ、とと…」
Q太郎「だ、大丈夫か…!?」
嫌味でも言ってやろうかと雨音を見上げると、雨音が別のモノに見えた。
嫌な予感がして離れると、また雨音の姿に戻る。
…これはあかん…足手まといだな…なんか笑い方わかんなくなってるし…。

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猫狗(プロフ) - 踊るワカメは草生えます(笑)今度やってみようかな... (2月4日 19時) (レス) @page42 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
Valeria(プロフ) - 猫狗さん» 踊るワカメもいいですよ (2月4日 19時) (レス) @page33 id: ce8fa901bc (このIDを非表示/違反報告)
猫狗(プロフ) - だめだ...ミドリの名前を「美味しいワカメ」にしてしまったからシリアスなシーンで笑ってしまう...なぜこんなことをしてしまったんだ...自分... (2月4日 19時) (レス) @page36 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
Valeria(プロフ) - 秀華さん» 実は私ほぼノー勉なの。今から死ぬ気で勉強します。 (2022年3月2日 23時) (レス) id: 77bc4160b0 (このIDを非表示/違反報告)
秀華(プロフ) - うっわ何それ尊。。(自分が見る分には構わないけどされたらやな奴の高みの見物)明日テストは最悪っすね (2022年3月2日 22時) (レス) @page43 id: 1b54af448f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Valeria | 作成日時:2022年2月15日 17時

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