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『 ば、バレンタイン?! 』
「 我が国でハ 、レディーにプレゼントを贈るノが主流ネ! 」
そう言い王子様スマイルを向ける彼を見て呆然としていると、彼は不思議そうにこちらを見つめる。
嫌いだったネ ...? 、と彼が少ししょんぼりと小さく言葉を漏らしたのに気づきハッと我に返る。
『 違う違う!そうじゃなくて!
日本では普通女の人から男の人に気持ちを伝えるもんだから ... 』
びっくりしてあたふたと説明する私を見て彼は元のようにまた笑顔を見せる。
「 ニホンではそういうことでアルのは知ってるネ 」
じゃあなんで 、と聞こうとしたが話してる途中に彼から軽くキスを落とされ唇を塞がれる。
突然キスすることは彼と付き合ってから度々あるが、未だに慣れない。
そしてキスの後に必ず見せる含み笑いは私の一歩先を見据えているかの表情だった。
「 ワタシとA 、お付き合い始めてもうすぐ一年だヨ?
そろそろちゃんとキモチ伝えるネ! 」
彼はそう言うと私の目の前に跪き、ポケットから小柄な白い箱を取り出し告げた。
「 A 、ワタシとの思い出たくさん作ってくれてありがとネ!
これからもワタシの隣で笑っていてほしいヨ 、だから ......
ワタシと結婚してクダサーイ! 」
突然現れては突然花束を差し出しプロポーズ。
なんて面白い人なんだろう。
彼以上に私を笑わせてくれて幸せにしてくれる人なんているだろうか 、そう考えながら彼の手を取り零れた涙を乾かすぐらい微笑むと、彼も私の手を握りその場でくるくると踊り出す。
バレンタイン ________ 。
今まで私にとっては悩ましい日になりそうなこの日も彼のおかげでだいすきな日になっていった。
「 これからも仲良くシテネ! 」
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作者名:Chocolate palette.製作委員会 x他4人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年2月14日 21時