初恋宅急便 / 向坂椋 ページ15
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「 えへ … 実は好きな人ができたんです 」
そう顔を赤らめてはにかんだ目の前の彼 。
私が恋する 向坂椋くんだ。
その袋 、可愛いね 。と椋くんの持つピンク色の小さな可愛い紙袋を指さすと彼はそう反応した 。
無念にもバレンタインでこの恋 、散りそうです 。
クラスメイトや他クラスの友人と 友チョコ を渡し合い私の鞄に残るのはただ1つ、椋くんへのキャンディ 。
本人に言うと自虐を言いながら否定されてしまうが
椋くんは人気者で、瑠璃川幸くんと並んでこの学校でも人気のある男の子 。
今だって 、女の子から渡されて ありがとう なんて笑っている椋くんが見える 。彼は 絶対友チョコですって 、こんな僕なんかに … と男子にからかわれていた 。
謙虚すぎるところも好き 、君のことが大好きだ 。
大好き 、と言えたらいいのに勇気はなくて、チョコレートをたくさん貰うだろうからと選んだキャンディ。
バレンタインに贈るものには意味があるそうで。
キャンディの意味は 貴方のことが好き 。
椋くんのふわふわとした髪の色のように可愛らしいキャンディを選んで 、告白もしないでいつも通り友達を装って渡す 。
____ それでいい 、王子様は私には眩しすぎた。
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作者名:Chocolate palette.製作委員会 x他4人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年2月14日 21時