# �� ページ8
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「…これ、」
メモから顔を上げると、小動物のように愛くるしい瞳がこちらを見上げている。…真っ直ぐ見て気づいたけど、その瞳といいスッと通った鼻筋といい、ちょっと厚めの大人びた唇といい、マスクする必要ないくらい綺麗な顔だな。
『__緊張して上手く話せないことばっかりだったけど、こうやって紙に書くなら素直に言えたから…』
牛「うん、ちゃんと伝わってるよ」
うっしーも紙を読んだらしく、にっこりと笑って一歩、Aさんに近づいた。少し体を強張らせたAさんが後退りするのを見ると、俺たちは苦笑いをした。
牛「ごめん、怒ってるわけじゃないよ。ただありがとうって言いたかっただけ」
「そうそう。…あと、ごめんね。俺らこそAさんのこと勘違いしてた。そりゃ初対面のおっさん達の中に入れられたら緊張もするよね、ほんとごめん」
『え、あ…』
あわあわと目を泳がせるAは、さっきまで無愛想にホッケーマスクを被っていたと思えない程に弱々しくて健気で、儚くて。
__その時不意に、一つの考えがふわりと頭に浮かんだ。
あ、この子は手放しちゃダメだって。
この子を、守ってあげなきゃいけないって。
そう思った時には、もう俺はAさんに手を伸ばしていた。
「___よかったらさ、俺らと動画撮らない？一緒に実況しようよ。」
___________________________________________
「___あの日、俺がAに手を伸ばしたんだよね」
今思えば、どうしてとっさに声をかけたのか、手を伸ばしたのかもわからない。ただなんとなく、"あ、守ってあげなきゃ"と思っただけだった。結果オーライかなとは思うけど、今考えると相当度胸あったな、俺。
『そんなこともあったねー、あの時は若かったなぁ』
キ「あの時はキヨさんって呼んでくれてたのになー」
『改めて考えるときもいな』
キ「えっ酷くない？」
2人のテンポいい会話を見て、うっしーが素で吹き出す。布巾を取ってこようと席を立つと、Aが俺を見上げた。
『お酒とってくる』
レ「ん、わかった。……はい、」
『え？__ふふ、こうでしょ』
ダメ元であの時みたいに片手を伸ばすと、柔らかく小さな手が俺の右手に軽く乗っかる。
俺の手を迷わず取ったAのその姿が、あの日の姿と重なった、__ような気がした。
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もか(プロフ) - 更新楽しみにしてました！ありがとうございますm(_ _)m (2021年4月28日 8時) (
レス) id: f8135edeab (このIDを非表示/違反報告)
みんと - 尊死……夢主ちゃんとみんなの出会いのお話めちゃくちゃに刺さりました…！！尊すぎてしんどいです(；▽；) (2021年3月14日 0時) (レス) id: 9b2c0e9200 (このIDを非表示/違反報告)
アピス(プロフ) - やとさん» やとさん、前回に続きコメントありがとうございます！！ゲロ甘を意識して書かせていただいておりますので、そう言って頂けて嬉しいです…相変わらずマイペース更新ですが宜しくお願い致します。 (2021年3月12日 22時) (レス) id: 7d62638449 (このIDを非表示/違反報告)
やと(プロフ) - 続編おめでとうございます、ハニーマスタードに続きこちらのオーロラソースの更新もめちゃめちゃ楽しみにしてます！！！夢主ちゃんに男性陣がみんな優しくてほっこりします………(T_T)（笑） (2021年3月12日 21時) (レス) id: b0fb75ed70 (このIDを非表示/違反報告)
アピス(プロフ) - みんとさん» みんとさん、またまたコメントありがとうございます！もちろん、rtさんのお話も複数仕込み中ですので…またまた楽しみにしていただけたらなと思います！いつもご愛読ありがとうございます^_^ (2021年3月12日 11時) (レス) id: 7d62638449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アピス | 作成日時：2021年3月12日 11時
