ありがとう【ころん】【さとみ】【るぅと】 (ページ10)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:18,850 hit

#9 ころんといたいページ10

「え、だめ？」

個人的に名案だとおもったのだが…。

家に帰るとどうしてもあのことを思い出してしまうから…。

だから…。

「それはあかん！ころんの理性持たない。」

は？理性関係あるかい？何言ってるの？この人

「そうですよ！ころちゃんが何するかわからないですし。」

「え、僕そんなやつに見られてるの！？まぁ実際そうだけどさ。」

「え、ころん先生ちょっと、引きます…。」

「私は！ころんといっしょにいたい…」

だってあのことを忘れられるから…

なんて言えないけど

「んーーー！もう！分かったよ！ちゃんと親には電話入れとくんだよ！」

「おい…。それは…。」

「やったー！ありがとう、ころん。」

「うん」

君の顔が少し赤くなるのを感じた。

良く考えれば、ひとつ屋根の下で一緒に1晩…って自分！

何考えてるの！

「ころちゃん、両親いないからって羽目外さないように。」

ころんの両親いないの？え？

「毎年、この時期に社員旅行なんだよねー。」

あ、そういうことか…。

ん？二人きり？やばくない？

「Aちゃん？顔が赤いですけど大丈夫ですか？」

「だ、大丈夫だから！」

別にやましいことなど考えていない。そう考えていない。

「ころん。俺も泊まっていい？」

さとみが急にそう言い出した。

ころんはちらっとこっちを見ていいの？って顔で見ている。

私は頷いた。

それは嬉しさ半分、悲しさ半分の頷きだった。