49,王様ゲーム1 ページ9
矢巾「あっ、俺ですね。」
最初に王様になったのは矢巾。
矢巾「じゃあ、最初なんで、1番が2番に壁ドン
か〜ら〜の〜
顎クイで！」
『あっ、俺1番だ〜。』
...2番が出てこない。
『2番誰？』
矢巾「いないなんてことは無いですよね。」
すると、国見ちゃんが手を挙げた。
『国見ちゃんなの？』
国見「いや、違いますけど、ここまで完璧なポーカーフェイスが出来るのってAか希帆だなぁって思って。」
おっ！？
花巻「どっちかなぁ？」
希帆「みっちゃん...
早く出なさい。」
A「認めない...。」
『えっ？
マジでAちゃんなの！？』
A「これは下手な5だよ...。」
国見「2です〜。」
金田一「A、驚異のクジ運だからな...。」
『ほら、Aちゃんおいで〜。』
A「ヤダシ...」
矢巾「王様の言うことは」
A「ゼッターイ...」
『はいおいで〜。』
そう言うと、渋々こちらに歩いてくるAちゃん。
うわぁ、嫌そう...。
『お兄ちゃん、そこまで拒否られると傷つくなぁ...。』
A「何が嬉しくて兄妹でこんなことしてるの？」
まだマシか...
ってAちゃんが呟いてて、何と比べてマシなのか分からないけど、とりあえずAちゃんのクジ運が凄いことだけは分かったよ。
『ほら、Aちゃん、壁側に立たないと壁ドン出来ないでしょ？』
ほんとに渋々って感じで壁側に立ったAちゃんはそっぽ向いている。
少しムッとして、壁ドンして顎クイでこっちを向かせると、いつも余裕そうなAちゃんが顔を真っ赤にさせていた。
『あれぇ？
Aちゃん、顔真っ赤だね〜。
可愛い〜。』
耳元で呟くと、目をギュッと瞑って、何かに耐えているような顔だった。
もしかして、Aちゃんは耳が弱いのかなぁ。
まぁ、命令を果たしたので解放してあげるとAちゃんは
あぁぁぁ...
と言いながらその場に座り込んだ。
青城「「「「「...(なにあの可愛い生物！！)」」」」」
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作者名：柊海翔 | 作成日時：2020年2月29日 5時
