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家に帰ってから、息を整えた。
久しぶりに走って、きつい。
はぁはぁと息を吐き出し、激しい動悸を抑えるように体を丸める。
背中を擦ってくれる悠に家の鍵を渡し、中に入る。
胸の苦しみに耐えながら電気をつけて、ソファに沈む。
「…あれ、お兄さんだったよね」
小さくうなずく。
あぁ、なんてことだ。
明日も明後日もいくバイト先に、兄がいる。
しかも六人の中では一番陰湿だった末っ子。
直接的には何もしないくせに、SNSにわたしの事を書き込んだりして
同級生たちの中で、わたしを「妹とか思いたくない」と批判した。
どうしよう、どうしよう？
シフトを、合わないようにしてもらおう。
バイトはやめたくない。
今辞めてしまったらお金が入らない。
すごく怖いけど。
なんとか見つからないようにして、やり過ごそう。
「大丈夫？…シフト、変えてもらおうか」
悠の手の暖かさに安心しながら、うなずく。
どうしても、悠にはバレてしまう。
わたしの辛さもわたしの気持ちも。
バイト先に電話をした悠。
スピーカーから聞こえてくる、店長の困ったような声。
シフトを変えてほしいんです、松野さんと合わないように。
理由があるんです、お願いします。
電話越しにペコペコと頭下げる悠の手を握る。
悠は、大丈夫だよと言うように手を握り返してくれた。
店長さんの優しさで、わたしと悠のシフトが変わった。
兄とは一日も合わないように。
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プリン - 私の好みドストライク！ (2019年2月17日 16時) (
レス) id: d0243add66 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 松兄弟目当てできたのに悠を好きになった私← (2017年1月11日 1時) (レス) id: 18f2ff2d81 (このIDを非表示/違反報告)
七 - とても素敵でした！別サイトでも書いてるんですか？凄く読みたいです…urlとかって貼れますか…？ (2016年5月29日 2時) (レス) id: 898d37ed7a (このIDを非表示/違反報告)
せいや(プロフ) - アイさん» たててますよーー！！ナノでですよね？たててます！同じ人です！ (2016年2月19日 0時) (レス) id: 89311f3d00 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - すみませんいきなりで申し訳無いのですがもうひとつサイトたてられていられますか？同じような小説を見かけました私が知るにこちら様の作品の方が先だと思われるのですが… (2016年2月13日 19時) (レス) id: 1a19365efa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せいや
| 作成日時：2015年12月2日 19時
