１６.side...トド松 ページ17
Aに明日も来るからと宣言して、もちろん来た。
ただ純粋に会いたかったというのもあるし、
働いてお金を稼ぎたかったというのもある。
けど、何かが違う。
店長に向かって声を荒げるあの男。
内容が耳に入ってきたとき、汗が伝うのを感じた。
「今日は僕のほうが早いシフトだったから迎えに行けなくて…昨日別れてから連絡がついてないんです…！メッセージも反応ないから何回も電話したのに、出ないし…！」
「わかったから、落ち着きなさい一之瀬君」
「だいたい電話しても離せないんじゃ無意味じゃない？」
「音で反応してくれるんです…」
Aと連絡がつかない。
いまは、１３時３０分。
Aが今日来ないといけない時間は１２時３０分。
なぜだろう、すごく、すごく不安になった。
僕が不安になっていいハズがない。
不安になっていい権利もない。
だけど、あの男の焦り様からして
ただごとではない気がしてならなかった。
Aは小さいころ、よく倒れてた。
「…っねぇ！Aの家、教えて！」
自分でも何を言ったか、理解できなかった。
ただ、言ってしまった後はもう、後悔も何もない。
「っざけんな！」
そう言って男に胸ぐらをつかまれる。
普段こういうことはしないんだろう。
周りの驚きで、空気が変わった。
「お前が…お前たちが！Aを傷付けたくせに…ｯ！」
「…っうるさいな、わかってるよそんなこ「わかってないだろ！？」…っ」
大声を上げて、掴みかかってくる。
そうだよ、Aを傷つけたのは僕たちだ。
周りは状況を理解できてなくて、ぽかんとしている。
けど、僕の意思は変わらないよ。
「いいから、Aの家を教えて。僕はAの兄として知る権利がある」
そんなもの、ない。
あっちゃだめだ。
殴られるかな、そう思ったら案の定殴られた。
男は店長たちに抑えられて、泣いていた。
頬が、痛い。
ねぇ、なんでこうなるの？
僕の目からも、涙がこぼれた。
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プリン - 私の好みドストライク！ (2019年2月17日 16時) (
レス) id: d0243add66 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 松兄弟目当てできたのに悠を好きになった私← (2017年1月11日 1時) (レス) id: 18f2ff2d81 (このIDを非表示/違反報告)
七 - とても素敵でした！別サイトでも書いてるんですか？凄く読みたいです…urlとかって貼れますか…？ (2016年5月29日 2時) (レス) id: 898d37ed7a (このIDを非表示/違反報告)
せいや(プロフ) - アイさん» たててますよーー！！ナノでですよね？たててます！同じ人です！ (2016年2月19日 0時) (レス) id: 89311f3d00 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - すみませんいきなりで申し訳無いのですがもうひとつサイトたてられていられますか？同じような小説を見かけました私が知るにこちら様の作品の方が先だと思われるのですが… (2016年2月13日 19時) (レス) id: 1a19365efa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せいや
| 作成日時：2015年12月2日 19時
