探偵チームKZ事件ノート×VOCALOID 騎士道 2章

12 確信 ページ14

絶対に、彼女達は消えた王女と騎士だ
あの優しげな微笑みに、透き通った声
人々を魅了する容姿に、吸い込まれそうな黒い瞳
絶対…タカとアヤ様だ

そう分かってからの、俺の行動は早かった
自分でもビックリするほどに
ルーグリス王国での出来事を話して、途中からタカとアヤ様の名前を入れて
やっぱり、彼女は何も思わなかったらしく、話を聞き続けた
俺はそれで、確信した
詳しいことを知らなかったら、まず疑問に思うはずだ、『タカとアヤ様という人は、誰なのだろう』と
アヤ様は詳しくなくても分かったかもしれない
でも、タカは名も無き騎士だった
並大抵のことが無い限りは、知ることはない
なのに、疑問に思った感じが見受けられなかった
だから、アヤ様を問い詰めた
何故、疑問に思わなかったのかと
俺があまりにも、自然に話しているからだと彼女は言った
だから、アヤ様という名前を呼んで、彼女を起こした
そうしたら案の定、起きた
もう、決まりだ
彼女は、アヤ・ルーグリス・リグム
今、眠っている彼は、タカカズ・アイルリーだ
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オミ「なぁ、やっぱお前ら、アヤ様とタカだろ」
リア「えっと…何を言っているんですか…？」
ルカ「ちょっと良く分からないんだけど…」

昼食を食べ終わったら、タカが目覚めた
レイに作ってもらったお粥をタカに食べさせていたら、オミが突然言い出した
しかも、確認する口調じゃなくて、もう言い逃れはできないぞみたいな、強い口調で
…ホントに私、なんかミスしたのかなぁ…

オミ「だってさぁ…リア、俺お前のこと『アヤ様』って言って起こしたんだぜ？なんでそれで起きるんだよ」
リア「そ、れは、えっと、声がしたから…」
オミ「それに、俺が疑ってる時にさ、俺のこと『オミさん』つったろ？リアは、俺のことを『カズオミさん』って呼ぶはずなんだ。だんだん、昔の癖が出てきてるんじゃないのか？」

あ〜…
もう言い逃れはできないなぁ…

リア「…さすがオミだね。相変わらず鋭い」
オミ「アヤ様がドジっただけだろ？」
リア「うるさいなぁ…あと、もうアヤ様って呼ばなくていいよ。好きに呼んで」
オミ「じゃ、アーヤで！」
リア「何よ、その輝いた瞳は」
ルカ「オミ…今日ばかりは許してあげる。次はユルサナイ」
オミ「ヘー、コレヲヤンデレッテイウノカー」

ちょっとタカが怖くなった

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