精霊達の愛し子【番外編】

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［レイラside］

《コロシアム》

ｼﾞｪｲﾄﾞ・ｲﾃﾞｱ｢｢船…/船ですな…｣｣

ｸﾛｳﾘｰ｢も、もはや元のコロシアムの面影ゼロ！｣

｢ここって実は海だった？これから船出でもするの？｣と思う程の素晴らしい設備を前に、全員が絶句する

ﾗｷﾞｰ｢シシシッ。みんな随分驚いてるッスね〜｣

ﾚｵﾅ｢はっ、当然だな。他の寮じゃこんな大掛かりなセットは作れねぇだろ｣

ｽﾃﾗ｢…にしても凄いですね｣

ｼﾞｬｯｸ｢うっす！サバナクローらしいハロウィーンになったと思います！…船が舞台とくれば仮装は当然………“海賊”です｣

そう言って出てきたジャックは袖等に貝殻のついた服と大きな帽子を被り、元の褐色肌も相まって“the 海の男”という出で立ちで出てきた

ｼﾞｬｯｸ｢エレメンタリースクールの頃、巨大なワニと戦いながら航海をする海賊の本を読んで主人公のかっこいい船長に憧れてよく海賊ごっこをして遊んだんすよ｣

｢お友達とお宝探しをしたの？｣

ｼﾞｬｯｸ｢ああ。ハットを被って木の棒をサーベル代わりにしてな｣

ｶﾘﾑ｢オレもその本知ってるぞ！海賊ごっこ、よくやったな〜｣

ﾃﾞｭｰｽ｢僕もです。世界的に有名な児童書ですよね｣

ｲﾃﾞｱ｢『お髭船長の冒険』シリーズね。全7巻+外伝2巻。昔、オルトも読んでたな…｣

…どうしよう。全然分からない
『お髭船長の冒険』シリーズとは！？
リリアくんが持ってきてくれていた本の中にそういう類いのものは少なかったし、精霊の森は人間界とは少し距離を取ってるから知らないや

ﾚｵﾅ｢自由で、何にも縛られず力と知恵だけで海を渡る海賊…弱肉強食のサバナクローらしいテーマだろ？1年坊が考えたにしちゃあ、いい案だ｣

ｼﾞｬｯｸ｢ありがとうございます！｣

｢ふふ、素敵よジャック。体格のいい貴方が着るととっても強そうな海賊さんね！それにしても…この大きな船は沈没船をイメージしてるの？(ｷﾗｷﾗ)｣

ｼﾞｬｯｸ｢(…可愛いな)ああ、海賊の仮装をするからには絶対必要だろ？中にも入る事が出来るから行ってこい｣

そんなジャックの言葉に甘え、船の近くに寄ってみる

｢ステラ！凄いわ！船ってとっても大きいのね！｣

ｽﾃﾗ｢ええ、特にこれは海賊船をイメージしてあるので…大切な仲間を護り、時にはどんちゃん騒ぎで歌い、音楽を奏でながら楽しく踊りる等喜怒哀楽を共有する場ですから｣

…相変わらず、私の相棒は博識です

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