精霊達の愛し子【番外編】 (ページ25)

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［レイラside］

授業が終わり、オンボロ寮に向かっているとなにやらキラキラしたオンボロ寮が目に映る
どうしたのかと思い声をかけてみると、ハロウィーンが近づきマレウス兄様がここで過ごしたいと言ったのが始まりらしい

そして現在、ハロウィーンがなんたるかを知らない人間社会数ヶ月のグリムの為にハロウィーンがなんたるかをみんなで説いている

それにしても…

(｢いくら聞いても、イタズラというより嫌がらせに近いとおもうわね｣)

さほど大きな問題にはならないけど、絶対ムカつくような悪戯ばっかりが例に上がっていく
グリムにすら｢みみっちい｣と言われちゃってるしねぇ

ﾘﾘｱ｢……じゃが、中には手に負えん悪さをする悪霊も紛れている場合がある。悪さをするゴーストにはレイラ達も覚えがあるじゃろう？｣

｢目には目を歯には歯を…ゴーストにはゴーストを。ってことですね？｣

そう言うと｢流石は我らのレイラじゃ～♡｣と頭を撫でくり回される

ﾘﾘｱ｢そういうことじゃ。仮装は悪霊を逆に怖がらせて追い払う魔除けの意味を持つ装束でもあるのじゃ…っちゅーのは大昔の話で｣

ﾘﾘｱ・ﾚｲﾗ｢｢現代は楽しいからコスプレしとるってカンジじゃな！｣｣

リリアくんと目が合ったのでリリアくんの言葉遣いを真似しながらハモらせる

ｸﾞﾘﾑ｢いきなり安っぽくなったんだゾ！｣

昔と今とでは意味の違う行事なんて腐るほどあるし、リリアくんから沢山色んなお話を聞いてきた身としてはあんまり驚かないけど、人間社会数ヶ月のグリムには衝撃的だったみたい

リリアくんとゴースト達にグリムを任せていたら、遠慮がちにユウが声をかけてきた

ﾕｳ｢…そういえば、学園長が勝手にここの装飾を許可したみたいでね？｣

｢あら？だから今日はこんなにディアソムニア寮の人ばっかりな上飾られてるのね(笑)｣

ｽﾃﾗ｢…全く、一言声をかけなさいといつも言っているのに。まぁレイラの部屋は過剰な程に結界を張っているので大丈夫ですが｣

そうのほほんと話していると

｢｢｢｢ハッピーハロウィーン！｣｣｣｣

ﾕｳ｢わっ！？｣

ｸﾞﾘﾑ｢す、すげーテンションが高いんだゾ…｣

｢あらあら(ｸｽｸｽ)｣

ｽﾃﾗ｢…はあ。｣

…なんだか、今年はとっても楽しい事が沢山起きそう！