精霊達の愛し子【番外編】 (ページ22)

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［ユウside］

その後、オルトくんがレオナ先輩やリーチ兄弟等から“願い星”を集めたり

デュースとイデア先輩が揉めたり

当日、オルトくんが宇宙に飛び立って天候を変えて、
とーっても綺麗な流れ星を見たり

“星送り”は大成功を収めたとさ

…そういえば、レイラちゃんは何を願ったのかな

「レイラちゃーん！」

式が終わり、レイラちゃんを探すといつものメンバーに囲まれている彼女を見つける

ﾚｲﾗ「ユウ！流れ星、綺麗だったね！」

「うん！」

ｴｰｽ「にしても、まじで宇宙飛んだんだ。オルトは」

ｸﾞﾘﾑ「すごいんだゾ～！」

みんな口々に今回の式について話す

「…レイラちゃん、レイラちゃんは何を願ったの？」

そう問うと、きょとんとした表情のあと

ﾚｲﾗ「…ひみつ！」

そう100点満点の笑顔を見せてくれた

【おまけ】

［エースside］

ユウがレイラに願いを聞いた時、アイツは「ひみつ！」と笑顔で言っていた
オレは知ってる…その優越感にだらしなく頬が緩む

自慢してやりたい気持ちを抑えつつ、オレだけが知ってるアイツを知られたくなくて黙る

その時、レイラと目が合った
そしたら誰にもバレないように口許に人差し指を当て「シーっ(ｳｨﾝｸ)」とやってきた

…なんなんだ、あいつ。可愛すぎか！？

［イデアside］

なんとか儀式を終え、学園長にお褒めの言葉を貰う
その後星送りの衣から普段の服に着替えてる時、唐突に声をかけられ心臓が止まるかと思った

ﾃﾞｭｰｽ「そういえば、シュラウド先輩がレイラの“願い星”を受け取ったんですよね？」

「え？ああ…うん」

ﾄﾚｲ「へぇ、アイツは何を願ったんだ？」

じりじりと2人から詰め寄られる僕

…なになになに、怖いよ！！

「…でも、2人共レイラ氏と仲いいんだから、聞けば教えてくれるんじゃないのでは？」

ﾃﾞｭｰｽ「それが、『ひみつ！』の一点張りで…」

ﾄﾚｲ「ステラも笑って誤魔化すからイデアとオルトに聞くしかないんだ」

苦笑いで話す2人に烏滸がましいが胸に優越感が広がる
仲のいい2人にさえ教えない願い事を、拙者は知ってる
清らかな心を持った彼女だからこその願いを

「…レイラ氏が言わないなら拙者も教えられないな」

この優越感は、心地が良い

__【星に願いを】完結