精霊達の愛し子【番外編】 (ページ21)

今日:2 hit、昨日:10 hit、合計:13,047 hit

２０ページ21

［レイラside］

マレウス兄様の遊んでるレトロゲーム、リリアくんが私にも外国のお土産にくれたやつだ

(「懐かしいなぁ」)

今はもう使ってないけど大事に宝箱にしまってある
というか、マレウス兄様が持ってる事を今初めて知ったんだけど

ｵﾙﾄ「マレウス・ドラコニアさんの周りにこの機械を持っていそうな人は…」

ﾏﾚｳｽ「いないな」

ｲﾃﾞｱ「ですよねー。流行したのって10年以上前だし生産ももう終わってるから」

「私持ってるわよ？」

ﾚｲﾗ・ｽﾃﾗ以外「「え！？」」

「もう電池はないと思うのだけど…」

ポンッと実家から転送魔法で宝箱の中から携帯ゲーム機をマレウス兄様の部屋に持ってくる

「オルトくん、私機械は苦手だから見てくれる？」

ｵﾙﾄ「うん！」

そう言って中身を確認してくれるオルトくん

ｵﾙﾄ「うん！中の電池さえ替えれば全然劣化してないから使えるよ！」

ｲﾃﾞｱ「なら、電池を替えてあげて」

…シュラウド兄弟の厚意によって、マレウス兄様の願いはものの数秒です叶いましたとさ

《セベクの部屋》

ところ変わってセベクの部屋

ｾﾍﾞｸ「ふっ…僕の願いはただ1つ！

『世界中が若様の前にひれ伏しますように』」

ｷﾗｷﾗｷﾗ)

ｲﾃﾞｱ「…ねぇ、オルト。この人…ええと、セベク氏だっけ？『世界中』とか『ひれ伏す』とか…願い事がミドルスクール生みたいで痛々しいんですけど。ラスボス横にいるの下っ端キャラでも最近なかなか言わないよ、こんなん」

…まぁ、マレウス兄様大好きセベクだからね
らしいっちゃらしいと思うけれど

ｵﾙﾄ「兄さんの言葉を否定するつもりはないよ。でも、本人は楽しそうだからいいんじゃないかな」

ｾﾍﾞｸ「む…『ラスボス』とはなんだ。ソイツは我が主、マレウス様より強いのか？」

「ラスボスはゲームの最後に登場する強い敵のこと。現実にいるマレウス兄様と架空の存在を比べる事自体が間違いよ」

ｾﾍﾞｸ「ふん、実在する者ではないのか。ならばやはり、この世界で最強なのは若様だな！」

あーあ、そんな言い方すると…

ｲﾃﾞｱ「へぇ～～～～？ふ～ん？『世界最強』とはまた大きく出たものですなぁ～？」

ほらほら始まった
イデア先輩はゲーム関連の沸点は低いのよね…
セベクはセベクで若様関連の煽り耐性皆無だし、こりゃ一波乱あるかな(他人事)

…その後のセベクとイデアを知る者は誰もいない

ｲﾃﾞｱ・ｾﾍﾞｸ「勝手に殺さないで！/勝手に殺すな！」