精霊達の愛し子【番外編】 (ページ20)

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［イデアside］

はいはい、こちらイデアです
今我々はどこにいると思いますか？

正解は…

あの“マレウス・ドラコニアの部屋”！！

え、拙者死ぬの？

事の発端はレイラ氏のこの言葉だった__

【回想】

ﾚｲﾗ「そういえば、ディアソムニア寮の方には行きませんの？」

「ええ…あそこはほら。トレイ氏達に任せｽﾃﾗ「マレウスさんにも会いたいし、行きましょうよ！」ちょっとステラ氏！？」

え゛！？てか今「マレウスさん」って言った！？
ああ…そういえば昔からの知り合いだっけ
いやでもそれとこれはまた違…ｵﾙﾄ「そうだね！じゃあ次はマレウス・ドラコニアさんのお部屋に行こう」ちょっとオルト！？！？

【回想終】

…という感じで弟とレイラ氏達に連れられマレウス氏の部屋に来たよ
てか鏡舍から寮舍に来た時もめちゃめちゃ見られたのに、それを諸共せず歩く彼らのメンタルやばすぎない？
なんなら寮生からめちゃめちゃ声かけられるんだが…？

ﾓﾌﾞA「レイラ様！今日はどうされたんですか？」

ﾓﾌﾞB「リリア様なら今は部活で…え？マレウス様の方？そ、そうなのですか…」

…もう拙者帰りたﾚｲﾗ「マレウス兄様ー？レイラです！」レイラ氏、強すぎるよ…

ｶﾞﾁｬ)

ﾏﾚｳｽ「レイラか、よく来たな。どうした？」

ﾚｲﾗ「“スターゲイザー”のお手伝いで星集めをしているんです！マレウス兄様の願い、聞かせていただけませんか？」

そう言ったレイラ氏に、マレウス氏はそれはそれは嬉しそうな顔で「僕の所にも“スターゲイザー”がきた…レイラ、ありがとう」と言う

ﾏﾚｳｽ「中に入れ、茶でも出そう」

そう言ったマレウス氏に「お茶は私が用意しますよ」と言い、マレウス氏の部屋を勝手知ったるなんとやらと動き回るレイラ氏

ﾏﾚｳｽ「そうか…じゃあ、僕の願いは…

『“がおがおドラコーン”くんに友達が出来ますように』」

…ん？

「うはっ！マレウス氏の口からそのレトロ育成ゲーの名前を聞くとは思わなかったんだが！？」

ｵﾙﾄ「僕、そのゲーム知らないや。『“がおがおドラコーンくん”をオンライン検索します』…専用の携帯ゲーム機でタマゴから生まれたドラゴンを育成するおもちゃだね」

そうそう、キーチェーンにチープな液晶がついた携帯ゲームね
僕が小さい頃、めっちゃ流行ったんだよなぁ…

…って

「マレウス氏、今そのゲームで遊んでるの？」

世界最強クラスの魔法士と謳われる茨の谷の次期王の可愛らしい一面を知った日でした