-12-武器選び ページ14
-武器庫-
「わぁ…凄い……！」
「んふっ♪それは勿論、世界のボンゴレ暗殺部隊の武器庫ですもの！」
「こんだけありゃあ馴染むもんも見つかるだろぉ…」
壁、棚一面にズラリと並んだ世界中のあらゆる武器。Aはまずそれらを全て見ることにした。
「隣の部屋が試し打ち出来る部屋になってるからなぁ！気になるのがあったらやってみろぉ」
「ありがとう、スクアーロ。やってみます」
自分の立ち回りと、幹部達の武器のタイプ。考えることは色々あるが、とりあえず自分が気になったものをピックアップして行くことにした。
「これとこれと…これもやってみたいな……」
「ふふ、なんだか楽しそうね」
「買い物気分かよ。ししっ」
そしてAが持ってきたものは、
鉄扇、変型式弓矢、フランベルジュ、そして小型チャクラム。
「選別方法も上手ねぇ！」
「気になったのを取っていったらこんな感じに…」
「そんじゃあ試しに行くぞぉ！！」
そして選んだ武器を持って、隣の部屋へ移った。
まずは鉄扇から。
「ん…思ったより軽い」
ジャキンッ！
ばさりと広げた鉄の扇。それはまるであの姿の翼のよう。
「誰か手合わせを願える？」
「ししっ、じゃー俺やーるっ！」
楽しげに出てきたベルフェゴールにニコッと笑みを見せると、どちらともなく戦闘が始まった。
「しししっ！いい動きするようになったじゃん」
「そりゃあ皆と…っ！毎日手合わせしてるからねっ！」
まるで舞い踊る蝶のように飛び回り、そして鷹のように攻撃を仕掛ける。武器の扱いはとても慣れているようだった。
「っふう…ありがとうベル。この武器はこの位でいいかな」
「俺も楽しかったぜー！」
Aは鉄扇を畳み、台の上に置くとフランベルジュを手に取った。
「次はこの子かなぁ」
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作者名：紅雪 | 作成日時：2019年4月7日 3時
