愛だなんだと宣って ページ16
「は、ははは…あっはははは」
突然…XANXUSにつられるように笑いだすAに、ディーノは心配そうな顔をした
Aはそんなディーノからゆっくり離れると…XANXUSの前に立った
「面白いついでに、一つ教えといてやるよ…XANXUS」
Aは涙で濡れた顔を拭わず…XANXUSを見据える
「あいつ…私にあんな事言っておいて、最後カメラ越しに見つめてたのは…アンタだけだ」
滲んだ涙が月明かりを強く反射し、憂鬱な青緑の瞳が…夜でも鮮明に見えた
「普通、負けたら顔向け出来ねぇつーの。どんだけ高慢なんだあいつ…ウケるわ」
Aが乾いた笑い声を漏らせば、XANXUSは睨みつけるように…Aと目を合わせる
「なんでテメェにそんな事が分かる」
XANXUSの最もな疑問を…Aは呆れるように答えた
「分かるに決まってるだろ。なんせ私は、スクアーロの…あんたを見つめる眼に惚れたんだ」
ただひたすらXANXUSだけを見つめ、XANXUSだけを信じついて行こうとする
最後のスクアーロは…その時見せる眼をしていた
恐らく、スクアーロが意識を失う直前…彼の脳裏に映っていたのはXANXUSに違いない
「私もスクアーロの事、愛してるからな」
Aがそう言ってニコリと微笑めば、場の空気が凍りついた
XANXUSの眼が一瞬驚きに揺れ…そして更に強く怒りに燃える
恐ろしく強い殺気を放つ威圧的な憤怒の瞳と、その殺気さえいなす冷酷な憂鬱の瞳
VARIAの幹部達は愚か…チェルベッロでさえ口を挟めない
「笑えよ……結構ウケる話だろ?愛だなんだと宣って、結局お前だけなんだよ…あの男は」
Aは見下すように言い放ち、XANXUSが実力行使するギリギリの瞬間で…話を切り替えた
「さてと、チェルベッロ!!」
「は、はい!」
「次の争奪戦は誰ですか?」
Aがモニターにそう話しかけると、チェルベッロは気を取り直すように頷いた
「明晩の対戦は…霧の守護者同士の対決です」
「…いよいよあいつの出番だな」
リボーンはそう言って笑った
霧…そういえば、まだ綱吉側の霧の守護者は姿を見せていない
「ではXANXUSさん、お先に失礼しますね」
Aは仰々しくXANXUSに一礼すると、その場を去る
そんなAに…マーモンはため息をついた
「A…相当やられてたね……」
「ま、結構スクアーロに入れ込んでたしな…Aは」
ベルはチェルベッロに連れてこられた山本を見つめながら…独り言のように呟く
「けどさ、もしAとスクアーロが逆だったとしたら…」
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Higuma(プロフ) - 昨日この小説を見つけて一気読みさせてもらいました！！ もう一年以上過ぎてますが、いつか続きが更新されるのを待ってます！とても良いお話だと思います！頑張ってください！ (2019年9月19日 21時) (
レス) id: 72c8bd0285 (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポ隊隊長兼副 いろいろ最高な小説多いよな← - 頑張ってください！応援してます！とても良い作品で続きをたのしみにしてます。 (2018年6月16日 14時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - うんぬんさん» ありがとうございます!!少し用事が立て込んでしまい、更新頻度が下がってしまうかもしれませんが、これからも応援宜しくお願いしますm(_ _)m (2018年2月12日 0時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます(-人-)これからの展開がまだ少し悩んでいる段階ですが、更新がんばります!!宜しくお願いします!! (2018年2月12日 0時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 切ない…これからどうなるかすごく楽しみです！更新頑張ってください！！ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 202bcdc282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリスタ | 作成日時：2018年1月26日 7時
