晴の目覚め ページ2
「スクアーロは一度技を見れば完璧に見切れるんだ。型に囚われやすい“流派”は、特に動きを読みやすいってだけだ」
Aは襖を開き、道場を出ると…
「あんたがスクアーロより強ければ、流派なんて関係なく勝てるさ。…弱くちゃただのカス。それだけだろ」
最後にそう告げてその場を去った
「…なるほどなぁ」
一人になった道場で、山本はもう一度横になる
それを遠目に確認したAは、そのまま別の場所に向かった
そう…ルッスーリアのいる病院である
「そろそろ目覚めてもいい頃なんだけどなぁ」
なんて言いながらAが病室のロックを外せば…
「あらやだ、ちょっとこの傷痕いいんじゃない…?」
鏡の前でルッスーリアが…自分の傷痕を見ながら、うっとりした様子で佇んでいた
「おはようございますルッスーリアさん…とりあえずそのまま地獄へ
コンマ1秒置かずに、Aは瞳に炎を灯す
「ギャー!!?ちょっ、お願い待ってAちゃん!…い゛っ!!……たた…」
ルッスーリアは驚いて飛び上がるが、すぐに顔を歪め…その場に倒れかけた
「まぁそりゃそうですよ。私、容赦なくいかせてもらいましたから…」
Aはすぐにルッスーリアの身体を支え…笑う
「…ってことは、モスカに入ってたのAなの!?んもう、酷いじゃない!!」
「…とにかく、現状報告とか色々したいんで、とりあえずベッドまで戻しますよ?」
「え!?ちょ…」
Aはルッスーリアの制止を聞かず、背中に負担をかけないよう…抱きかかえる
そしてベッドにゆっくりと降ろせば…顔を赤らめたルッスーリアがそこにいた
「さらりとやってのけちゃうのね…私多分Aが男だったら惚れてたわ」
「それは勘弁してください」
Aがバッサリと切り捨てれば、ルッスーリアは頬を膨らませる
「相変わらずつれないわねぇAは。…ところで、今日は何日なの?争奪戦は?」
「今日は22日です。争奪戦は雷と嵐が終わって、今日は雨戦ですよ」
Aが端的に状況を説明すると、ルッスーリアは手を叩いて喜んだ
「それじゃあ今日で勝ち越しが決まったようなものなのね!!」
「そうなります…。というか随分と嬉しそうですね」
Aは現状を理解しているのか、とルッスーリアを睨んだ
実質、この争奪戦で“敗北”したのは彼だけなのだ
それが意味するのは…
「終わったら…殺されるんですよ?」
「あら、心配してくれてるの?…それとも忠告かしら」
ルッスーリアは冷たく微笑んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Higuma(プロフ) - 昨日この小説を見つけて一気読みさせてもらいました！！ もう一年以上過ぎてますが、いつか続きが更新されるのを待ってます！とても良いお話だと思います！頑張ってください！ (2019年9月19日 21時) (
レス) id: 72c8bd0285 (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポ隊隊長兼副 いろいろ最高な小説多いよな← - 頑張ってください！応援してます！とても良い作品で続きをたのしみにしてます。 (2018年6月16日 14時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - うんぬんさん» ありがとうございます!!少し用事が立て込んでしまい、更新頻度が下がってしまうかもしれませんが、これからも応援宜しくお願いしますm(_ _)m (2018年2月12日 0時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます(-人-)これからの展開がまだ少し悩んでいる段階ですが、更新がんばります!!宜しくお願いします!! (2018年2月12日 0時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 切ない…これからどうなるかすごく楽しみです！更新頑張ってください！！ (2018年2月7日 18時) (レス) id: 202bcdc282 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユリスタ | 作成日時：2018年1月26日 7時
