晴戦〜過小評価〜 ページ10
ルッスを狙っていたと思われる一撃は、照明を全て叩き壊すものだった
汗の水分が蒸発してできた塩の結晶を拳に乗せ、叩き割っていたのだ
それをルッスは真似してみせる…まさにヴァリアークオリティ
ついでに温存していた右拳も呆気なく割られ、もう遊ばれる余裕すら了平にはなくなっていた
「う゛お゛ぉい!!いつまで待たせんだぁ!!」
「んもう、せっかちねぇ…言われなくても締めるわよ」
ようやくルッスがトドメを刺す気になったらしい…その時
「お兄ちゃん…?」
「きょ…京子ちゃん!?なっ、なんでココに〜!!?」
「…あの子の、妹?……っ」
突然現れた部外者に、Aは寒気がした
─お姉ちゃん…!
「…なんだ、これ…」
頭の片隅に残る…高い声
Aの記憶に、そんな声の主は居なかったはず
「アー…デル……」
Aが無意識に口走った…それは彼女自身、記憶にない名前だ
「お兄ちゃんやめて…!!ケンカはしないって約束したのに!!」
了平の妹の声で、Aの意識は再びリングに戻った
どうやら彼女は、普通の喧嘩だと思っているらしい…平和ボケし過ぎである
「確かに、額を割られた時…もうケンカはしないと約束した…。だがこうも言ったはずだ…」
了平は血の滴る腕で、ゆっくりと体を起こす
「負けんと…!!」
「た…立った…!」
その時、Aは少しだけ緊張を感じた
了平の細胞伝達率が…違う
先程までを9割とするなら、今は完璧に達している
ルッスーリアはそれに…気づいていない
「みさらせ!!これが本当の…」
「全くしつこいわねぇ…これで終わりにしましょ」
ダメだ、あれはルッスの膝でも耐えきれない
「
「あーあ…」
ルッスが了平のパンチを…
「
光り輝くパンチを、メタル･ニーで受け止めた
「ぎゃあ!!!」
鉄の割れる音と共に…ルッスの膝は砕けた
「お…お兄さんのパンチが…決まった!!」
綱吉の声に紛れ、ルッスの悲鳴が痛々しくリングに響き渡る
「う…うそよぉ!メタル･ニーが砕かれるなんて…」
「勝負あったね…ルッスーリアにはもうあのパンチを防ぐ術がない」
「笑かすなよあのヘンタイ」
ルッスの言葉に、ベルとマーモンは馬鹿にしたように会話をしていた
「予想外の方向に流れやがったな…」
ルッスは遊びすぎた…その代償は少し大きい
Aはコロネロが部外者を退場させているのを横目に、モスカを操作しつつ…ため息をつく
「過小評価し過ぎたわ」
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ユリスタ(プロフ) - うんぬんさん» わぁあああ!!嬉しいコメントありがとうございます!!スクさんのお綺麗な表紙で無事に墓入りしました、ユリスタです!!原作と照らし合わせての更新なのでスピードは遅くなってしまいますが、頑張ります!!応援宜しくお願いしますm(_ _)m (2018年1月11日 22時) (
レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
うんぬん(プロフ) - こんにちは^ ^この小説を読むことが1日の癒しであり楽しみでもある存在です。毎日更新ほんとにありがとうございます！文庫本表紙の美しいスクアーロさん見て頑張ってください！応援してます^ ^^ ^ (2018年1月11日 17時) (レス) id: 6148cb6904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリスタ | 作成日時：2018年1月2日 15時
