共通理念 ページ46
「失礼します…Aです」
Aは9代目の部屋に食事を持っていき…手首の拘束具を外してやった
「おぉ、いつもすまないね…」
「いえ…」
こっちが拘束してる分際なんで…とは口が裂けても言えまい
「明日…9代目には少し働いてもらいます」
Aが食事を与えながらそう言えば、9代目は少し鋭い目になった
「…契約は守っています。破るなら…それ相応の対処をさせて頂きますが?」
Aがそう反抗すれば、9代目は寂しそうな目をする
「そういえば、君は…ちゃんと休息をとっているのかい?」
9代目は話を変えるように、そう言ったので…Aは小さく頷く
「たまには仕事を休まないと、そのうち身体を壊してしまうよ?」
その9代目の言葉に…Aはすぐ答えられなかった
9代目の優しさは、持たざる者には鋭利な刃となる
XANXUSの事だってそう。9代目がちゃんと真実を話していたら…10代目候補としてなんて育てなければ
XANXUSはここまで苦しむ事は無かったのだ
今だってそう…
「私の存在価値は、仕事ができる事だけです。それで壊れる身体なら…もうこの世に存在する意味は無い」
VARIAはその人間に利が無ければ、一緒に居る必要性もないという共通理念がある
へそ曲がりとでもなんとでも…言えばいい
だが、Aにとっては…“仕事を休まないと”などと諭すように言われるのは死刑宣告に近かったのだ
Aはそのまま部屋を出ると、雷撃隊の手当てをしてやり…XANXUSに報告へ行った
「XANXUSさ…ん?」
AはXANXUSに近づこうとして…自分の足音が濡れたをさせたので、足を止めた
酒と、グラスの破片が落ちている
それが何を意味しているのか悟ったAは、ため息混じりに言った
「…相変わらず容赦ねぇなぁ」
Aにとって、それは対した言葉では無かったのだが…
「文句あんのか?」
XANXUSが思っていた以上に虫の居所が悪そうだったので…Aは早めに要件を伝える事にした
「明朝から“あれ”をモスカに入れます…一応ご報告をと思いまして」
XANXUSは何も反応を見せなかった
Aはそのまま帰ろうとして…先程の床に溢れている酒を拭いておこうと思い、内ポケットから布を出して屈む
「てめぇも相変わらずそうやって、俺に媚を売るのが好きだな」
「…はぁ?」
Aは思わず手を止め…語気を強めて返答した
この喧嘩を買ってはいけないと分かっていても、元々気性が荒いAは口を出してしまったのだ
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ユリスタ(プロフ) - うんぬんさん» わぁあああ!!嬉しいコメントありがとうございます!!スクさんのお綺麗な表紙で無事に墓入りしました、ユリスタです!!原作と照らし合わせての更新なのでスピードは遅くなってしまいますが、頑張ります!!応援宜しくお願いしますm(_ _)m (2018年1月11日 22時) (
レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
うんぬん(プロフ) - こんにちは^ ^この小説を読むことが1日の癒しであり楽しみでもある存在です。毎日更新ほんとにありがとうございます！文庫本表紙の美しいスクアーロさん見て頑張ってください！応援してます^ ^^ ^ (2018年1月11日 17時) (レス) id: 6148cb6904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリスタ | 作成日時：2018年1月2日 15時
