雨の嫉妬2 ページ17
スクアーロはAの部屋の前で…棒立ちしていた
何が悪かったか、までは分からない…だが、確実に何かをしくじったのだ
「ぬ…貴様、こんな所で何をしている?」
スクアーロが声のした方を見れば、そこにはレヴィが立っていた
「い、いや…特にどうというワケじゃあねぇが…」
「そうか、ならばそこを退いてもらえないか…Aに用があるのだ」
レヴィにそう言われ、スクアーロは戸惑いながらも道を開ける
レヴィは軽く扉をノックすれば、Aが入室を許可した
「どうぞ…あ、レヴィさん!!」
「失礼するぞ」
レヴィが部屋に入っていくのを見たスクアーロは、少し…壁に背を付ける
薄らだが、耳を澄ませば中の声が聞こえそうだ
(…って、何してんだぁ俺は!!)
さすがに盗み聞きは失礼だと思ったスクアーロは、部屋から離れようとして…
「貴様、最近出しゃばり過ぎだぞ!!」
中から聞こえたレヴィの声に足を止める
「そんな事言われたって…」
「ふん、どうせ貴様の事だ…そうやってボスに媚を売っているのだろう?」
「いや、そんなつもりじゃ…」
(あいつ…!!)
レヴィのAを嫌味のように責め立てる声に、スクアーロは思わず乗り込もうと扉の前に立った
だが、その時聞こえた声に…スクアーロは息を飲んだ
「回せる仕事は、俺に流せ」
レヴィは真面目な声でそう言った
「自分だけボスに取り入ろうなど、絶対に許さぬぞ!
悔しいが、専門的なことでお前の右にでるものはいない…そこは俺も認めよう
だが!!それ以外を独り占めはさせん!!」
レヴィの声と共に、何か紙を奪ったような音が部屋から聞こえる
「ちょ、待って、その書類は今日中に書き上げなきゃいけないヤツ!!返せ!!」
Aの慌てた声が響けば、レヴィの得意気な声が続く
「この書類は俺が完璧に書き上げてボスにお見せするのだ!!」
その書類も寄越せ!とレヴィが言い…部屋の中がドタバタと喧しくなる
「テメェ、明日は雷戦だぞ!?さっさと寝やがれ!!」
「ふん、この程度の書類…俺にかかれば1時間で完璧にして見せる!」
レヴィがそう笑えば、Aがついにキレた
「いい加減にしろ!私がどれだけあんたらに気使ってると思ってるんだ!!」
声が震えていて…見ていなくても、泣いているのが分かる
「少しでも…少しでもあんたらの、XANXUSさんの為にって!!なのに…!!」
甲高い声をあげ、ドタンと…恐らくAが膝から崩れた音が響いた
「みんなに心配されて…本当に私って使えない…」
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ユリスタ(プロフ) - うんぬんさん» わぁあああ!!嬉しいコメントありがとうございます!!スクさんのお綺麗な表紙で無事に墓入りしました、ユリスタです!!原作と照らし合わせての更新なのでスピードは遅くなってしまいますが、頑張ります!!応援宜しくお願いしますm(_ _)m (2018年1月11日 22時) (
レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
うんぬん(プロフ) - こんにちは^ ^この小説を読むことが1日の癒しであり楽しみでもある存在です。毎日更新ほんとにありがとうございます！文庫本表紙の美しいスクアーロさん見て頑張ってください！応援してます^ ^^ ^ (2018年1月11日 17時) (レス) id: 6148cb6904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリスタ | 作成日時：2018年1月2日 15時
