治療〜笹川了平〜 ページ14
「そこにいるのは誰だ、コラ!!」
バァンと力強く開いた扉から飛び出た、小さな影
そこから伸びるように突き出た銃がAの額に当たった
「名乗れ……コラ!!」
「…医者のAと申します」
Aが両手をあげながら、そう言う
「とりあえずこちらに敵意はございませんので、その銃を下ろしてもらえますか?コロネロさん」
「…了平になんの用だ、コラ!!」
コロネロがとりあえず銃を下ろしたので、Aは9代目からの勅命を出した
それを受け取り…目を通したコロネロは驚いたように顔を上げる
「ボンゴレの9代目が…?」
「そうなんです。…けど、この件はギリギリまで内密にお願いしますね?VARIAの暗殺対象にされるのは厄介なんで」
Aはそう笑いながら、コロネロの横を通り過ぎ…彼が出てきた扉から部屋に入る
腕に包帯を巻いていた了平は突然現れたAに驚いて…距離を置いた
「なっ、なんだ貴様は…」
「私は今回のリング争奪戦で派遣された、ボンゴレの医者です。貴方の腕を治療しに来ました」
Aはそう言って、強引に了平の腕を取る
「コロネロさん、どこまでやりました?…砕けた骨とか、ちゃんと取りました?」
「…怪我の方は、オレが完璧にやってやったぞ、コラ」
さすがは軍人というところで…コロネロの治療は完璧だった
しかし、“怪我の方は”という言い回しで…まだ了平の脱水を対処していないことにAは気がつく
「治療で手一杯だったんだ、コラ」
コロネロの言葉を聞いたAは、やっぱりこっちに来ておいて良かった…と安堵する
なんでもそうだが、一人でやるというのは大変なのだ
「顔色は悪くないし、とりあえず経口補水液で平気かね…」
Aは一応点滴も持ってきていたが、そこまでの処置は必要無さそうだったので…経口補水液を渡した
「無理してでも、これ一本は飲みきってから寝ろよ」
「おお、極限に感謝するぞ!!」
了平はペットボトルを手に、そう腕を振りあげた…君の気力は底無しか
「私はこれで帰りますが…今回のこと、誰にも言わないでもらえますか?」
「それは構わんが…どうして秘密にするのだ?」
純粋な目で了平がそう訪ねれば、Aは少し苦笑いになる
「こんな事をすれば、VARIAに命を狙われるからですよ…あの連中はいつどこで情報を手に入れるか分かりませんから」
「うむ…確かに」
了平が納得そうに頷いたので、Aは帰ろうと窓を開け…止まった
「優しい妹さんを…お持ちですね」
「む…京子のことか?」
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ユリスタ(プロフ) - うんぬんさん» わぁあああ!!嬉しいコメントありがとうございます!!スクさんのお綺麗な表紙で無事に墓入りしました、ユリスタです!!原作と照らし合わせての更新なのでスピードは遅くなってしまいますが、頑張ります!!応援宜しくお願いしますm(_ _)m (2018年1月11日 22時) (
レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
うんぬん(プロフ) - こんにちは^ ^この小説を読むことが1日の癒しであり楽しみでもある存在です。毎日更新ほんとにありがとうございます！文庫本表紙の美しいスクアーロさん見て頑張ってください！応援してます^ ^^ ^ (2018年1月11日 17時) (レス) id: 6148cb6904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリスタ | 作成日時：2018年1月2日 15時
