治療〜ルッスーリア〜 ページ13
AはVARIAの息がかかった病院でルッスーリアのオペをしていた
とりあえず失血は酷かったが、何とかなり…Aは手術室を出る
「ふぅ…とりあえずこれで死にやしねぇな」
血濡れたゴム手袋を外し、手術着を脱いだAは時計を確認する
優先順位的にルッスーリアを手術したAだが、笹川了平が気になっていた
「向こうにはコロネロがいるからいいとは思うが…あー、一応行っておくか」
脱水症状の後遺症が無いかも気になるし、気にしてるくらいなら行った方が早い
「にしても、この大手術は予想外だったな」
ルッスーリアを撃ち抜いたのはAだが、そうせざるを得ない状況に流れた勝負展開にはいささか驚いた
Aはルッスーリアをロックのかかる厳重な病室に運び、彼の腕に点滴をつける
Aは手術から部屋の手配まで…全て一人でこなしていた
なぜなら、彼は今…ボンゴレは勿論VARIAからも命を狙われる可能性が高いからだ
「弱者は消す…まぁ、慣れてるっちゃ慣れてるけどよ……。情が無いと言えば嘘になるな」
殺さないつもりだったからすぐに撃てたが…少しだけ心苦しかったのは事実
「8年間で随分…絆されたかな」
XANXUSの居なかった8年間…それは幹部の誰一人として欠けていれば、耐えらなかったであろうものだった
だから、少しだけ…欠けるのが寂しい
Aは病室を出ると、四桁の数字を入力し…ロックをかける
その数字は…AがまだXANXUSと同じ名前だった頃のもの
――被験体“1010”
それはAにとって初めてXANXUSと出会った時の…思い出の数字だった
(あの時、私はXANXUSさんの“駒”になると決めた)
XANXUSさんに
Aは己の心も意思も消したのだ
「命拾いしたな、ルッスさん。私は9代目の勅命がなければ…貴方を殺さざるを得なかった」
――でも、この争奪戦が終われば…
「遅かれ早かれ貴方を殺す」
心苦しくとも、辛くはなかった。それはVARIAの…XANXUSの為だから
Aは白衣を翻し…一番近い窓を開け、飛び降りる
着地と同時に走り出したAは、先程了平に付けたGPSで彼の位置を確認する
「ん!?」
笹川了平は、今…住宅地のど真ん中にいる
つまり彼は今自宅にいるということだ
「てっきり病院かどっかに居ると思ったんだがなぁ…」
時間的にも、玄関でチャイムを押すのは躊躇われる
「不法侵入すっか…」
そう言ってAは…懐からピッキングツールを取り出した
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ユリスタ(プロフ) - うんぬんさん» わぁあああ!!嬉しいコメントありがとうございます!!スクさんのお綺麗な表紙で無事に墓入りしました、ユリスタです!!原作と照らし合わせての更新なのでスピードは遅くなってしまいますが、頑張ります!!応援宜しくお願いしますm(_ _)m (2018年1月11日 22時) (
レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
うんぬん(プロフ) - こんにちは^ ^この小説を読むことが1日の癒しであり楽しみでもある存在です。毎日更新ほんとにありがとうございます！文庫本表紙の美しいスクアーロさん見て頑張ってください！応援してます^ ^^ ^ (2018年1月11日 17時) (レス) id: 6148cb6904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリスタ | 作成日時：2018年1月2日 15時
