王子の予感と、死神の予感 ページ45
「ししっ、ねーちゃんめっけ!」
廊下を歩いていたAは、背後から聞こえた声に素早く飛び上がった
天井のシャンデリアに当たらないよう身体を背け、壁を蹴って床に着地すれば…Aの立っていたところにはナイフが三本刺さっていた
「…で?不意打ちでナイフ投げる程ベルさんが私に会いたかった理由は何でしょうか」
「うししっ」
ベルは床のナイフを引き抜くと、二マリと笑った
「スクアーロが、ジャッポーネで門外顧問からハーフボンゴレリングを奪ってきたらしいぜ」
「ん!?マジで!?」
Aが思わず声を大きくすれば、ベルは満足そうに頷く
「スクアーロとボス大好き〜なAには朗報かなと思ってさ。王子知らせに来てやったんだ」
「お、おい…誤解招くような言い方すんなよ」
Aは少しだけ動揺を見せたが、すぐに気を引き締めるように笑った
「とにかく…教えてくださってありがとうございます。なんか、色々と手間が省けてしまいましたね」
「ん〜。そう上手くいくもんかね」
ベルは笑いながらナイフを光に当て、キラリと反射させる
「王子的に、な〜んか嫌な予感するんだよね」
「そうですか…」
ベルの勘は、割と当たる…
Aは少しだけ考える素振りをして、口を開いた
「そういえば、キャバッローネがなんか怪しい動きを見せてるらしいんですよね」
「あー。雷撃隊の奴らが言ってたね…今は日本に居るって」
そう言いながら、ベルはしししっと笑い…Aに背を向けた
「ま、とりあえずスクアーロが帰ってくるまで待ちってところじゃね?」
「確かに、憶測しててもどうにもなりませんしね」
Aもベルの意見に納得し、ベルとは真逆の方向へ歩き出した
キャバッローネ…そのボス･跳ね馬のディーノ
彼とAが会ったのは一度だけだった…しかし、それだけでディーノの人柄は充分に理解できていた
「ディーノさんは、9代目と気が合いそうだしなぁ」
Aはディーノが思わぬ障壁となりそうな予感がしていた
「…けど、マフィア的取り引きができそうな気も…するんだよなぁ」
Aは9代目からもらった指令書を開くと、立ち止まる
この指令をこなすにあたり…絶対に力を借りなくてならないのが術師であるマーモンだった
だが、マーモンは物分りもいいし…金さえしっかりと積めば理由を話さなくても協力してくれるだろう
しかし、それだけでは力不足の可能性がある
もしかしたらディーノも、上手く使える時があるかもしれない…
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ユリスタ(プロフ) - ゆっくりノワールさん» なるべく鬼畜にしないよう心がけたんですが、無理でした←ありがとうございます、更新頑張ります!! (2017年12月31日 1時) (
レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりノワール(プロフ) - わー………９代目ってこんな鬼畜でしたっけ((更新頑張ってください (2017年12月30日 2時) (レス) id: 6f03c68297 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - イヴさん» ありがとうございます！原作と照らし合わせながらの更新なので、少し遅くなるかもしれませんが頑張ります！ (2017年12月29日 19時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 面白いです！続き期待しております！ (2017年12月29日 8時) (レス) id: 2af4348fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - フ瑠ランさん» ありがとうございます!!フ瑠ランさんの作品にもお邪魔させて頂きますね! (2017年12月12日 18時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリスタ | 作成日時：2017年12月12日 9時
