建前と目的と契約と1 ページ42
「キッツ……これ真面目にまずいな…」
Aはふらつきながらも、XANXUSの部屋を出て9代目の居る牢獄へ向かっていた
元々ゴーラ･モスカの姿でXANXUSに会いに行くつもりだったが、思ったよりも消費がキツく…Aは生身になって仕事を受けに行ったのだ
その時XANXUSから渡された書類は三枚
――どんな手を使ってもいい、これにあの老いぼれの死炎印を押させろ
そう…Aはとんでもない仕事をXANXUSから命じられた
疲労は炎の枯渇だけではないと悟った
「A君…大丈夫かい?」
牢獄となっている部屋にAが入ると、彼女の疲労を察知して…9代目が心配そうに訊ねてきた
「なんであんたが私の心配すんだよ。自分の心配しろ…て、下さい」
Aは外れた敬語を強制的に直し…書類を9代目の前に叩きつける
「死炎印を、押して頂けますか?」
言われて書類に目を通した9代目は、内容を読んで顔が青くなった
「悪いけど…これに押す事はできない」
Aは予想していた通りの返答に…苦笑いした
「いいんですか?」
Aは9代目を馬鹿にするように…笑った
「これ私が思うに、XANXUSさんが相当日本の候補者をナメてるから…こんな遊びをしようとしてるんですよ?」
9代目はAを真っ直ぐと見据えた
全て飲み込むような…まっさらな瞳に負けそうになったが、Aは耐えながら言葉を続ける
「XANXUSさんが、もし本当に日本の10代目候補を危惧していたとしたら…とっくに暗殺していると思います」
Aは心を読まれないよう…9代目の超直感に触れてもバレないよう
本心と事実を織り混ぜて…目的を隠した
「彼が軽視している今このタイミングで、このゲーム…リング争奪戦を使いXANXUSさんを止めなければ、ボンゴレは完全にXANXUSさんのものになる」
Aは書類を差し出し…9代目の拘束を少しだけ緩める
「貴方が、この日本にいる候補者…沢田綱吉を信じているなら。このゲームに乗るべきです」
「確かに、君の言うことは一理ある。しかし、なぜXANXUSはこのゲームを考えたんだい?」
9代目は、そうAを見つめた
あのXANXUSが目的のない“遊び”をするとは思えないからだ
「さぁ?私はただ、…XANXUSさんが暇つぶしに遊びたいと言うので、彼の要望に応えお膳立てするだけです。
まぁでも、XANXUSさんが負けるなんて天地がひっくり返っても有り得ないですしね。もしかしたら貴方に半端な希望を与え…絶望させるのが目的なのかも知れませんよ?」
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ユリスタ(プロフ) - ゆっくりノワールさん» なるべく鬼畜にしないよう心がけたんですが、無理でした←ありがとうございます、更新頑張ります!! (2017年12月31日 1時) (
レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりノワール(プロフ) - わー………９代目ってこんな鬼畜でしたっけ((更新頑張ってください (2017年12月30日 2時) (レス) id: 6f03c68297 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - イヴさん» ありがとうございます！原作と照らし合わせながらの更新なので、少し遅くなるかもしれませんが頑張ります！ (2017年12月29日 19時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 面白いです！続き期待しております！ (2017年12月29日 8時) (レス) id: 2af4348fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - フ瑠ランさん» ありがとうございます!!フ瑠ランさんの作品にもお邪魔させて頂きますね! (2017年12月12日 18時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリスタ | 作成日時：2017年12月12日 9時
