イメージ ページ5
「う゛お゛ぉ゛い!!邪魔するぜぇ!!」
スクアーロが部屋を叩き開ければ、Aは飛び上がる
「うぉっ!ノックぐらいしろよ!!」
Aは風呂上がりだったらしく、バスタオルで髪の毛を拭いていた
着替え終わってて良かったと安堵しながらも…スクアーロから広がる甘い匂いに気がついたAは、弾かれたように顔を上げた
「ルッスーリアが…」
「三丁目マッチョパイだぁ!!」
「う゛ぉ゛ぉ゛…い!!」
Aはバスタオルを投げ捨て、目を輝かせながらスクアーロに飛びかかった
なおパイの名前はツッコみきれなかった
誰が考えたか知らねぇが…一体全体どういうネーミングセンスしてるんだ
「ルッスさん…覚えててくれたんだぁ」
一つパイをすくい上げ…嬉しそうに微笑むA
その姿は雪の中で楽しそうに遊ぶ子どものように無邪気で、愛らしくて…スクアーロは少しだけ呆けてしまった
「そんな顔…するんだな」
「うん?」
「いや、なんでもねぇ」
Aがそんなスクアーロに首を傾げれば、彼はトレイをテーブルに置き、ソファに座った
「お茶でも入れますね!紅茶で大丈夫ですか?」
「あぁ、頼む」
VARIAでそれなりに大きい役職に就いている人間は、一人部屋に風呂やキッチンなどがひと通り揃っている
Aは棚から紅茶を取り出すと少し茶葉を見極め…茶葉を落とし湯を注ぐ
「美味しいキーマンが入ったんです…ダージリンも合うんですけどねー」
お茶を持ってきたAは丁寧にカップに注ぎ…スクアーロに片方を渡した
「ん〜、美味しい…」
Aはパイをひと口食べ…そう言った
「てめぇも甘い物が好きとか女らしい所あるんだなぁ…」
スクアーロが感じるAの印象は、サバサバしていて男らしくクールなイメージであり…茶と菓子を囲んで談笑のイメージは無かった
「失礼な…ルッスさんとベルさん…マーモンさんとはよくこうやってお茶するんです」
いじけるAに笑いながら…スクアーロはフォークでパイを分け、食べる
口に広がるキャラメルのほろ苦さと、柔らかい甘みのリンゴが絶妙なバランスで…でもあと味はクドくない
「うめぇな」
「でしょう!?三丁目マッチョパイ!」
スクアーロの感想にAも顔を崩し…美味しそうに二口目のパイを頬張った
そして…ふとAが視線を落とす
「今回は変な心配かけて…悪かった」
「…俺も当たって悪かったな」
先に謝られてしまえば、スクアーロも言い易かった
二人で…静かに微笑んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユリスタ(プロフ) - ゆっくりノワールさん» なるべく鬼畜にしないよう心がけたんですが、無理でした←ありがとうございます、更新頑張ります!! (2017年12月31日 1時) (
レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりノワール(プロフ) - わー………９代目ってこんな鬼畜でしたっけ((更新頑張ってください (2017年12月30日 2時) (レス) id: 6f03c68297 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - イヴさん» ありがとうございます！原作と照らし合わせながらの更新なので、少し遅くなるかもしれませんが頑張ります！ (2017年12月29日 19時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 面白いです！続き期待しております！ (2017年12月29日 8時) (レス) id: 2af4348fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - フ瑠ランさん» ありがとうございます!!フ瑠ランさんの作品にもお邪魔させて頂きますね! (2017年12月12日 18時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユリスタ | 作成日時：2017年12月12日 9時
