カリスマ ページ33
「あんた一体どこから私を観てるんだ!?」
『フフッ…さぁ?』
ヴェルデは感情の見えない…しかし面白がっているのだけは分かる声で笑った
ドローンはほんの数秒でAの目の前に現れた…
それは元からここにドローンが置いてあったか、ヴェルデがすぐ近くから放ったという事である
どちらにせよ、ヴェルデはこの場所をどこかからモニターで観察にしている違いない
「どこからどこまでがお見通しなのやら…」
そう言いつつAは装置に手を乗せ…炎を注ぐ
『ふむ…とりあえずはそれで良いな』
「とりあえずかよ…」
Aは少しだけ額に浮いた汗を拭った…これは死ぬまで搾り取られるかもしれない
『こちらも納期は守ってやるんだ。その位やっても当然だろう?』
「あんたとマーモンさんがつるんでる納得だよマジで…」
あくまでも二人から聞いた限りの情報しか、他のアルコバレーノは知らないが…
マーモンとヴェルデは他のアルコバレーノよりはウマが合っているイメージがAにはあった
二人とも己の欲望に忠実で、ある意味わかり易い性格をしている
『とにかく、君も急いだほうがいいのではないか?1ヶ月でモスカを組み立てるのだろう?』
「…そうですね」
Aは気を取り直して、レポートを持った
「全く…身体が三つくらい欲しいものです」
『正しく社畜だな…またお得意の飲まず食わずな生活か?』
「飲まず食わずなら貴方も同類でしょう?」
お得意とは失礼な…やりたくてやっている訳ではない
『否定はしないが…身体は壊すなよ』
ヴェルデが少しだけ真剣な声でそう言ったので、Aは驚く
『私の貴重なサンプルだ。炎が貰えないほど疲労されては困る』
「…ですよね…」
心配してくれたなんて…少しでも思ってしまったが自分が馬鹿だったとAは笑う
「それでは、人工知能プログラムの方、宜しくお願いします」
『任せたまえ』
そう言って通信を切ったAは、プロトタイプモスカの前に立つ
「さぁて…作りますか」
AはXANXUSからの命令…あまりにも非情な計画に、小さくほくそ笑んだ
突拍子がなくて、酔狂と言いいたいほどに…彼の憎悪は赤黒く美しい
あの自分の力に傲慢なスクアーロですら…惚れてしまうのだ
悪のカリスマ…なんて言えば少しチープだが、XANXUSは正しくそれだ
ボンゴレの10代目彼しかいない
例え運命に否定されたとしても…絶対に屈するものか
Aは気合いを入れて…配線の樹海に足を踏み入れた
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ユリスタ(プロフ) - ゆっくりノワールさん» なるべく鬼畜にしないよう心がけたんですが、無理でした←ありがとうございます、更新頑張ります!! (2017年12月31日 1時) (
レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりノワール(プロフ) - わー………９代目ってこんな鬼畜でしたっけ((更新頑張ってください (2017年12月30日 2時) (レス) id: 6f03c68297 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - イヴさん» ありがとうございます！原作と照らし合わせながらの更新なので、少し遅くなるかもしれませんが頑張ります！ (2017年12月29日 19時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 面白いです！続き期待しております！ (2017年12月29日 8時) (レス) id: 2af4348fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - フ瑠ランさん» ありがとうございます!!フ瑠ランさんの作品にもお邪魔させて頂きますね! (2017年12月12日 18時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリスタ | 作成日時：2017年12月12日 9時
