静かな怒り ページ2
「A!!」
目を開いた瞬間だった
黄色い丸いものが飛んできて、Aは慌ててそれを受け止める
「ベルさん…」
Aはずり落ちた彼のトレードマークであるティアラを直してやりながら頭を撫でた
そんなAの頭をすっぱ抜くように叩いたスクアーロ…目が本気で怒っていて、慣れているはずの彼の殺気に震える
そんな震えに気付いたベルは、Aを両手を広げるようにさっと庇った
ベルの爪に…土が入っているのが見えた
まさか、素手で掘り起こそうとしてくれたのだろうか
「ちょっとベルちゃんもスクアーロも落ち着いて!」
ルッスが持っていたシャベルが、霧となって消える…幻影だったようだ
幻影ということは、マーモンが作ってくれたのだろう
そして…それでAを掘り出してくれたのだろう
「ベル…一旦Aを休ませてやれ。説教はその後でも良かろう」
「A、Sランク報酬分キッチリ入金してよね」
レヴィがベルを連れ…マーモンとルッスも部屋を出る
スクアーロと二人きりになったAは、揺りかごで…目覚めた時を思い出した
今回違うのは、スクアーロが怒っているということ…
VARIAに所属しているAが…本気で怖がるほどの痛い殺気を向けられている
「し、死んでねぇんだから…いいじゃねぇかよ」
Aは無言が耐えられなくなり、いっそ派手に怒鳴られようと…少し煽ってみた
「…てめぇ、本気で言ってんのかぁ…?」
冷たく、鋭く、背筋が震え上がるほど低い声にAは苦笑いだ
「…やったのはオッタビオか」
スクアーロの言葉に…Aの目が据わる
それを肯定と見なしたのか、スクアーロは部屋を出ようとした
その動きで、スクアーロがオッタビオを消しに行こうとしてるのが分かった
Aが突発的に…目に炎を宿したので、部屋の温度が一気に下がる
「
スクアーロの両足と左手を狙って、床に縛り付けるように氷で固めた
「あいつを殺るのは、XANXUSさんが目覚めるまで待っていて欲しいんです」
「なんでてめぇに命令されなきゃならねぇ!!」
スクアーロの言いぶんはごもっともだった
一介の隊員が、幹部に命令できる程の権限なんてある訳がない
だから…
「これは命令ではなく、提案です…。あの男はXANXUSさんの手によって、絶望の底まで叩き落としてもらいたいんです」
してやられた分は、キッチリ返したいんだと伝えた
すると、スクアーロは黙って氷を叩き割り…Aの前に立った
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ユリスタ(プロフ) - ゆっくりノワールさん» なるべく鬼畜にしないよう心がけたんですが、無理でした←ありがとうございます、更新頑張ります!! (2017年12月31日 1時) (
レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりノワール(プロフ) - わー………９代目ってこんな鬼畜でしたっけ((更新頑張ってください (2017年12月30日 2時) (レス) id: 6f03c68297 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - イヴさん» ありがとうございます！原作と照らし合わせながらの更新なので、少し遅くなるかもしれませんが頑張ります！ (2017年12月29日 19時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 面白いです！続き期待しております！ (2017年12月29日 8時) (レス) id: 2af4348fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - フ瑠ランさん» ありがとうございます!!フ瑠ランさんの作品にもお邪魔させて頂きますね! (2017年12月12日 18時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリスタ | 作成日時：2017年12月12日 9時
