仮死状態 ページ1
Aは、自分の炎を全身に張り巡らせ…仮死状態にする
皮肉なことに…オッタビオからAを救った技は、XANXUSが死ぬ気の零地点突破で凍らされた時に思いついていた技
ただ困った事があるのは…土葬されてしまったこと
火葬されて本当にこの世とお別れするよりはマシだったのだが、このままだと地熱で氷が溶けてしまう
Aはかなり瀕死レベルで、オッタビオに急所を撃ち抜かれていた
今は血も凍っていて、即死する事はないが…溶けるとなると話は別
なお仮死状態なのにこんなに考え事ができるのは…Aが今、精神世界にいるからである
ふと…Aは誰かに呼ばれているような気がして振り向く
そう言えば…さっきから少し辺りが温かい気がしていた
「A!!」
聞き覚えのある高い声と、小さなシルエットがAに届く
「マーモン?」
Aが名を呼べば…マーモンは大声で後ろを向いた
「居たよスクアーロ!Aはまだ生きている!」
「う゛お゛ぉ゛いカス共!!さっさと掘るぞぉ!!」
昨日まで聞いていた気がする
でも何十年も聞いていなかったような…懐かしい声
「スクアーロ…」
「全く…君からも別途料金をふんだくってやるからね」
マーモンはそう言いながら、Aの頭を引っぱたいた
「君は何者かに暗殺されて…葬式をやったんだ」
「うわぁ…マジか!」
てっきりその辺に埋められて失踪扱いにされると思っていたAは、ご丁寧に葬式をされたと聞いて吹き出す
「笑い事じゃないよ!スクアーロが埋められる前に君の身体が凍っていることに気が付かなかったら…僕が君を見つけなかったら、死んでたんだよ!?」
マーモンの声は珍しく荒れていたた
「…君を殺したのはオッタビオかい?」
「…あぁ」
Aがゆっくりと頷けば、マーモンはため息をつく
「直ぐにでも乗り込むかい?みんながいれば…」
「いや、まだだ…」
Aは上を向いて…目をつぶった
「XANXUSさんが目覚めるのを待とう」
「良いのかい?そんな悠長な事言っていて」
Aは胸の内がザワりと泡立った
正体が割れた以上、Aだって直ぐにでもこの世から消し去りたい
あの舐め腐ったオッタビオの顔を歪め、絶望のうちに沈めたかった
でもそれは…
Aは諦めたような目で、マーモンを見る
「XANXUSさんにしか、できないんだ」
「…仕方ないね。君はその目をしたら…聞かないからね」
無駄なことはしないよ…とマーモンは後ろを向いた
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ユリスタ(プロフ) - ゆっくりノワールさん» なるべく鬼畜にしないよう心がけたんですが、無理でした←ありがとうございます、更新頑張ります!! (2017年12月31日 1時) (
レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりノワール(プロフ) - わー………９代目ってこんな鬼畜でしたっけ((更新頑張ってください (2017年12月30日 2時) (レス) id: 6f03c68297 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - イヴさん» ありがとうございます！原作と照らし合わせながらの更新なので、少し遅くなるかもしれませんが頑張ります！ (2017年12月29日 19時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 面白いです！続き期待しております！ (2017年12月29日 8時) (レス) id: 2af4348fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリスタ(プロフ) - フ瑠ランさん» ありがとうございます!!フ瑠ランさんの作品にもお邪魔させて頂きますね! (2017年12月12日 18時) (レス) id: 6a14379c02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユリスタ | 作成日時：2017年12月12日 9時
