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そして12月24日。
クリスマスイブ。
高校も今日で終業式を迎え、明日から冬休みに突入と言う訳だ。
しかも授業もなくお昼で帰れるからちょっと嬉しい。
まぁ、私は日光がまぶしいからあんまりお昼には帰りたくないけど……。
それでも、終業式を無事に終え、私はともこと太智の3人で帰り道についていた。
いつものメンバー、やっぱりこれが一番落ち着く。
ともこ「はあ！やっと明日から冬休みだ〜！ね？A！」
A「そうだね〜。何しよっかな〜」
ともこ「また一緒に初詣行かない？！クリスマスは私の親戚の子の面倒診なきゃいけないから無理になっちゃったし」
A「あ、いいねー！いこーいこー！またあの星屑神社にね！」
ともこ「うん！あそこの神主の息子さんイケメンだもんね！……っていうか、Aが元気になってくれて良かったよ、ほんと」
A「え？」
ともこ「眠たそうだし、太陽の光にやけに敏感なのは相変わらずだけど、また前みたいに笑うようになったし、毎日楽しそう」
A「そ、そうかな……？」
ともこ「そうだよ。ねえ塩��？」
太智「う、うん……。まぁ、そうだな……」
A「ごめんね、二人とも……心配かけちゃって……」
ともこ「いいのいいの！Aが元気でいてくれればそれでいいのよ！」
あぁ、私にはこんな素敵な友達がいてくれて、本当に幸せ者だなぁ。
と、つくづく感じる終業式になった。
そして、ともこと初詣の約束をし、彼女はいつも分かれ道でいつものように元気に手を振って帰っていった。
A「そう言えば、前言ってた気になってた子とは進展あった？」
太智「え……？あぁ……いや……」
A「ええ？！何もなし？何だぁ……。
まだ告白とかもしてないの？」
太智「ま、まぁ……。
でも、もう諦めようかなって思ったりしてるけど……」
A「そんな、諦めちゃだめだよっ！
応援してるからさ！
私は太智には幸せになってほしいもん。
だから、もうちょっと頑張ってみようよ？」
太智「まぁ……うん……」
A「あ、ごめん。余計なこと言いすぎた、かな……？」
太智「いや……。そんなことないよ。
ありがと、A」
A「そう？ならいいけど……」
太智「じゃあ、またな。次は29日。遅れんなよ？」
A「あ、そうだね。今年もあの季節か〜。太智こそ遅れないでよ？」
そう言いながら、太智ともバイバイし、私も街から漂うクリスマスムードに心躍らせながら、勇斗さんの待つ家に帰ることに。
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作者名：milkssss | 作成日時：2021年2月20日 16時
