56. ページ7
「おかえり〜!」
健くんにそう言われて迎えられた久しぶりのV6ハウス。他のメンバーも楽しそうな表情で迎え入れてくれる。
『ただいま…です』
なんだか緊張して敬語になってしまう。
「え〜?なんかよそよそしい〜!」
「敬語なんていらないのに〜」
「俺とお前の仲だろ〜?」
上から健くん、長野くん、井ノ原くん。
井ノ原くんはちょっと何言ってるかわからないけど、歓迎ムードに緊張もほぐれる。
『これから、またよろしくお願いします!』
みんなそれぞれよろしく〜と返してくれる。
「ハイ!じゃあ早速仕事についてなんだけど…」
井ノ原くんの切り替えの速さには驚かされる。椅子に座らされ、話を聞くポーズをとるが、ついていけずにポーっとしていると
「おーい、話聞いてる?」
と至近距離に井ノ原くんの顔。
『えっ!?あ!聞いてません!』
近くにいた坂本くんがブッと吹き出す。
「井ノ原、お前の話は興味がないってよ」
笑いがとまらない様子で坂本くんが井ノ原くんにそう言うと
「なんだよそれ〜!Aちゃんは正直に言ってくれたからいいんだよぉ!」
と井ノ原くんも大声で反応する。
その隙に、ちょいちょいと肩をつつかれそちらを見ると
「俺が説明するね」
と言って長野くんが私の隣に座った。
「おいおい長野くん、抜けがけはよくないよ!」
井ノ原くんはすぐに気づき、私と長野くんの間に入ろうとするが、
「ちょっと、ちゃんと説明するからどいて」
という長野くんの一言で撃沈していた。
ほとんど説明が終わり、私の中に、はてなマークが沢山あった。
「わかんないことある?」
と長野くん。
『あの……つまり私って何をするんですか?』
この発言だけ聞いたら私の理解能力を疑われそうだが、本当にわからないのである。
しかしこの後衝撃の言葉が飛び出す。
「Aちゃんは俺たちと一緒にいてくれればいいんだよ」
『長野くん……それ……ちょっと意味がわかんないっす……』
要するにマネージャーと言っても仕事はそばに居るだけ…らしい。
『私、仕事がないならマネージャーやめます』
「あああごめんごめん!わかった仕事して!」
ということで結局、通常のマネージャーと同じような業務を言い渡されたのだった。
77人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
それ(プロフ) - みるくプリンさん» みるくプリンさんありがとうございます。前作でもコメント頂けて嬉しかったです!次のお話も気長にお待ちいただけると嬉しいです(^^) (2020年12月5日 22時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - 完結おめでとうございます&お疲れ様でした!いつも楽しく読ませて頂きました。新作も楽しみです。これからも頑張って下さいね。あ、右の星をポチらせていただきました~(*^^*) (2020年12月5日 17時) (レス) id: e740d416ca (このIDを非表示/違反報告)
それ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!のろのろ更新ですが温かく見守って下さるとうれしいです! (2020年10月10日 16時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とても面白いですね!続き楽しみにしてす!! (2020年10月4日 19時) (レス) id: f016a9c02b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:それ | 作成日時:2020年3月22日 23時