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6人より早い新幹線に乗り、ひと足先にV6ハウスに戻り必要最低限の荷物をまとめる。
すぐにV6ハウスを出て実家へと急ぐ。
あ、と思い、スマホの画面を開く。6人とのチャットグループの画面に行き、"しばらくは実家で過ごします。お仕事の連絡をして頂ければいつでも向かいます。"とだけ送ってスマホをしまう。
〜〜
実家は相変わらず誰もおらず静かなままだった。
はあ、と溜息をつき、これからどうしようと考える。
暗闇の中電気もつけずに床にぺたりと座り込む。
もうこれ以上迷惑はかけられない。もしもこのまま仕事が貰えなかったら、キッパリ忘れよう。でも、それでも仕事が与えられるのだったら、せめて私の感情は持ち込まないようにしよう。
思えばいつだって中途半端だった。ファンである自分と、マネージャーである自分と、それ以上になりたい自分。
今回のことで私のことをとやかく言われるのは仕方の無いことだから。せめて、メンバーが傷つかないように。
そうやって言い訳してでもそばにいたいと思っている私自身に嫌気がさした。
部屋の明かりを付けてテレビを付ける。
まだ報道はされていないのか、ワイドショー番組ではいつもと変わらない様子でコメンテーターたちが話している。
その中にいつか出会った台風のような彼女が映っていて、なんだか今は見たくなくてテレビを消した。
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それ(プロフ) - みるくプリンさん» みるくプリンさんありがとうございます。前作でもコメント頂けて嬉しかったです!次のお話も気長にお待ちいただけると嬉しいです(^^) (2020年12月5日 22時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - 完結おめでとうございます&お疲れ様でした!いつも楽しく読ませて頂きました。新作も楽しみです。これからも頑張って下さいね。あ、右の星をポチらせていただきました~(*^^*) (2020年12月5日 17時) (レス) id: e740d416ca (このIDを非表示/違反報告)
それ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!のろのろ更新ですが温かく見守って下さるとうれしいです! (2020年10月10日 16時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とても面白いですね!続き楽しみにしてす!! (2020年10月4日 19時) (レス) id: f016a9c02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:それ | 作成日時:2020年3月22日 23時