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5分もするとメンバーたちが楽屋に戻ってきた。

「おーう待たせたな!」

と陽気な井ノ原くん。

「ねえAちゃん今日空いてる?」

健くんに予定を聞かれる。

『空いてますけど、ご飯ですか?』

空いてるも何も地方なのだから予定などはない。

「せいかーい!今日こそみんなでご飯行かない?」

『でも明日もライブですよね?大丈夫ですか?』

「はいはいAちゃんはそういう心配しない!」

なんだかんだと言いくるめられて初めて6人が揃ってご飯を食べに行くことになった。

〜〜

到着したのはこれまた庶民の私には似合わない高級料亭だった。

『い、いいの?めちゃくちゃ高そうな店なんだけど…』

まさか自分がこういうお店に足を踏み入れるとは思っていなかったので恐る恐る6人に着いていく。

「あはは!Aちゃん震えてる!」

こういう場所に慣れている長野くんは私を見て豪快に笑った。

『初めてだから!てか震えてないし!』

お店に入ってあんまりソワソワするのも恥ずかしいのでとりあえず堂々としておく。

広めの個室に通されると、大人しくしていた井ノ原くんと健くんが騒ぎ出す。

「うお〜!広いぞ!」

「ね〜!Aちゃん俺のとなり来て!」

「じゃあ俺反対側のとなりもらったー!」

みんな大人だなあと思った時間を返して欲しい。はしゃぎまくる若干2名に苦笑いして席に着く。

坂本くんが華麗に注文をしていき、それぞれの元に料理や飲み物がつく。

「じゃあとりあえず今日一日お疲れ様でしたってことで!かんぱーい!」

テンションの高い井ノ原くんが乾杯の音頭をとる。

「「『カンパーイ!』」」

久しぶりに飲もうかなと思った私はなぜか坂本くんに止められてしまいノンアルコールで我慢している。

少し拗ねた私を見て岡田くんが

「覚えてないんだ…」

と小さく漏らしたのは私の耳には届かなかった。

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それ(プロフ) - みるくプリンさん» みるくプリンさんありがとうございます。前作でもコメント頂けて嬉しかったです!次のお話も気長にお待ちいただけると嬉しいです(^^) (2020年12月5日 22時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - 完結おめでとうございます&お疲れ様でした!いつも楽しく読ませて頂きました。新作も楽しみです。これからも頑張って下さいね。あ、右の星をポチらせていただきました~(*^^*) (2020年12月5日 17時) (レス) id: e740d416ca (このIDを非表示/違反報告)
それ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!のろのろ更新ですが温かく見守って下さるとうれしいです! (2020年10月10日 16時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とても面白いですね!続き楽しみにしてす!! (2020年10月4日 19時) (レス) id: f016a9c02b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:それ | 作成日時:2020年3月22日 23時

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