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53. ページ4

「拒否権がないって言うのはね………」


健くんに詳しく説明をされる。


「今、坂本くんたちが上の人にお願いしに行ってるんだ」




…健くんからの話によると、こうらしい。

井ノ原くんと健くんは私の迎え。
坂本くん、長野くん、剛くん、岡田くんは事務所の人に私をマネージャーにするように話に行っていると………。


やっぱり意味がわからない。

『あの!順番がおかしくありませんか?』

普通、私の許可を得てから上の人に話をするだろう。
なぜ同時並行でやっているんだ…。

すると、健くんが私に顔を近づけ、

「Aちゃんを逃がしたくないからだよ」

と耳元で囁いた。


『ヒッ……』


………………いやちょっとまて、ヒッ…と思わず声が出てしまったが、つまり全部芝居を打っていたということ??


『井ノ原くんが泣いたのも全部演技だったの!?』


井ノ原くんに問い詰めるように聞くと、


「………あ…うん、そうだよ」

と返事が返ってきた。

しかし健くんが、

「いや、あれは演技じゃないよ…。ね!井ノ原くん!だって泣く演技するなんて計画なかったもんね!」


そう言ってニヤニヤと井ノ原くんの方を見た。

『えっと…つまり………』


「あーあーそうですよ!わたくしは本気でしたよ!本気で泣いていましたよ!」


謎の開き直りを見せる井ノ原くん。


(それだけ、私のこと思ってくれてたってことかなあ……?)


そう思ったら、今度は私の方がニヤニヤとしてしまった。


「それで!?マネージャー、やってくれるんだよね?」

開き直った勢いのまま井ノ原くんに問われる。






『………はい!よろしくお願いします!』



これが、シェアハウスのお手伝いさんとしてではなく、V6のマネージャーとしての新たな始まりであった。

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それ(プロフ) - みるくプリンさん» みるくプリンさんありがとうございます。前作でもコメント頂けて嬉しかったです!次のお話も気長にお待ちいただけると嬉しいです(^^) (2020年12月5日 22時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - 完結おめでとうございます&お疲れ様でした!いつも楽しく読ませて頂きました。新作も楽しみです。これからも頑張って下さいね。あ、右の星をポチらせていただきました~(*^^*) (2020年12月5日 17時) (レス) id: e740d416ca (このIDを非表示/違反報告)
それ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!のろのろ更新ですが温かく見守って下さるとうれしいです! (2020年10月10日 16時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とても面白いですね!続き楽しみにしてす!! (2020年10月4日 19時) (レス) id: f016a9c02b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:それ | 作成日時:2020年3月22日 23時

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