私は誰にも落ちません！2

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私のテレビ初出演から少し経ち、ツアーの準備は大詰めに入っていた。

ツアーが始まるのは2日後。メンバーはそれぞれ初日に向かって気を引き締めている。

そんな6人に私はあるものを用意していた。

｢Aちゃん用事って何〜？｣

今日も午前中から打ち合わせやらリハーサルがあるが、その前に6人に集まってもらった。

バラバラと集まってきて、最後に剛くんが席に着く。

『おはようございます！』

私が元気よく挨拶すれば

｢なんか気合い入ってるね｣

｢どーした？｣

とざわつきながらも｢おはよーございまーす｣と挨拶を返してくれる。

『明後日からツアーが始まりますね！』

確かに気合いが入ってるのか普段よりも声を張ってしまう。

『ツアーを無事成功させたい！ということでこんなものを作ってみました！』

ジャンっと言いながら6つの紙袋をそれぞれの前へと置く。

『開けてみてください！』

｢なんだろ〜｣

とニコニコしながら井ノ原くんが袋に手を入れる。

｢リストバンドだ〜！｣

そう言って健くんがリストバンドを掲げる。

私が作ったのはそれぞれのメンバーカラーを入れたリストバンド。

｢え？これ作ったの？｣

リストバンドを腕にはめた坂本くんが言う。

『うん！作ったの』

｢すごいね〜｣

と長野くんも嬉しそうにリストバンドを眺めている。

｢いいね｣

｢チーム感あるね｣

と剛くんと岡田くん。
好評のようで私は嬉しくなった。

｢あれやりたくなるよな！｣

井ノ原くんがテンション高くそう言った。

"あれ"ってなんだろう…？
メンバーも｢"あれ"？｣｢"あれ"ってなんだよ｣と首を傾げていた。

井ノ原くんはお構い無しに続けた。

｢俺たちがー！！｣



｢｢｢ぶいしーっくす！｣｣｣

自然と6人の声が揃う。

まだツアーも始まっていないのにここV6ハウスは最高潮に盛り上がっていた。

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