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私たちが会議室に着くと、もう周りは揃っているようだった。
とりあえずV6に着いていき、空いた席に座る。
「じゃあ全員揃いましたかね!始めますか!」
ーーー
「いや〜、どうだった?緊張した?」
井ノ原くんがぐぐっと背伸びをしながら私に問う。
今私たちは会議が終わり、会議室から車へと向かっている。
『緊張した…でも皆さん優しそうでよかった……』
緊張感がほぐれた私は6人に囲まれながらあーだこーだと雑談をしながら歩く。
「あ、そうだ、今日これから雑誌の撮影があるから!」
ビルを出てすぐに、じゃっ!と言って健くんが1人で歩いていってしまった。
「俺も用事ある」
そう言って剛くんも行ってしまう。
しまいにはトニセンの3人もラジオの収録に行ってしまった。
『あれ、私ってどうすればいいの?』
唯一オフだという岡田くんと2人で車に乗りこみ(自然と岡田くんが運転席に座る)、マネージャーの仕事を全然出来ていないんじゃないかと不安になってきた。
「別にAちゃんは何もしなくてもいいんじゃないの?」
『それ長野くんにも言われた!』
さすがに何もしないわけにはいかない…と思いつつも具体的に何をしたらいいのかがわからない。なんたって、6人いるのだから。
6人全員が同じ仕事の日はまだいいが今日みたいにバラバラの日はどうしたらいいんだろう。
助手席で悶々と考えていると
「俺はAちゃんに、前みたいに家に帰ったら笑顔で出迎えて欲しいな」
と岡田くんに微笑まれる。
優しい笑みにうっかりときめいたが気持ちを立て直す。
『もちろんそれもしていきたいけど、マネージャーになったからにはちゃんとお仕事の支えになりたい』
岡田くんの意見を突っぱねるようで申し訳ないがここは譲れないのだ。
せっかく6人に推薦された立場であるのなら、仕事をこなして見せたいという気持ちが強かった。
いつになく真剣に私がそう言うものだから、岡田くんは
「わかった、じゃあ明日は俺の仕事についてきて」
と言ってくれたのだった。
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それ(プロフ) - みるくプリンさん» みるくプリンさんありがとうございます。前作でもコメント頂けて嬉しかったです!次のお話も気長にお待ちいただけると嬉しいです(^^) (2020年12月5日 22時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - 完結おめでとうございます&お疲れ様でした!いつも楽しく読ませて頂きました。新作も楽しみです。これからも頑張って下さいね。あ、右の星をポチらせていただきました~(*^^*) (2020年12月5日 17時) (レス) id: e740d416ca (このIDを非表示/違反報告)
それ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!のろのろ更新ですが温かく見守って下さるとうれしいです! (2020年10月10日 16時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とても面白いですね!続き楽しみにしてす!! (2020年10月4日 19時) (レス) id: f016a9c02b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:それ | 作成日時:2020年3月22日 23時