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車のエンジン音、車体に雨が打ち付ける音、そしてみんなの話し声が車内で混ざり合う。

運転席には当たり前のように坂本くんが座り、助手席には長野くん、後部座席には井ノ原くん、私、岡田くん、さらに後ろに剛くん健くんと座っている。

車の運転を任せていいものかと思い、私が運転しますよ!と名乗りでたものの、

「え〜運転できるの?」

という健くんの言葉に

『……ペーパードライバーです』

と正直に観念するしかなかった。しかし健くんに言われるのはあまり納得いっていない。

とまあ運転手は坂本くんにお願いして、私はと言えば、長野くんに貰ったおにぎりをむしゃむしゃと食べていた。

「美味しそうに食べるね〜」

私がおにぎりから目を離し、前を向くとミラー越しに長野くんとバチリと目が合った。

『すみません…仕事もせずに食べてしまって……』

「いやいや、嫌味とかじゃないからね?ほんとに美味しそうに食べてて嬉しかったから」

長野くんにそう言われ、ニッコリと微笑みかけられると、途端にドギマギしてきたので残りの3口分くらいのおにぎりを一気に口に放り込んだ。

両隣に座るふたりが膨らんだ私の頬をつっついてくる。
井ノ原くんと岡田くん、私のことを絶対にペットか何かと勘違いしている。

もぐもぐと一生懸命に咀嚼して飲み込み、井ノ原くんと岡田くんに文句を言おうと口を開いたところで

「着いたぞ〜」

と坂本くんの声が割り込んだ。

文句は後で言おう、そう心に決めて車を降りた。

目の前にそびえる高いビルは私に緊張感を思い出させ、気持ちを引き締めるには十分すぎる迫力があった。

6人がビルへと歩き出したので私も着いて歩いていく。


今の私が考えることはただ1つ。


どうか、仕事をしやすい環境でありますように……!

これに尽きる。

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それ(プロフ) - みるくプリンさん» みるくプリンさんありがとうございます。前作でもコメント頂けて嬉しかったです!次のお話も気長にお待ちいただけると嬉しいです(^^) (2020年12月5日 22時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - 完結おめでとうございます&お疲れ様でした!いつも楽しく読ませて頂きました。新作も楽しみです。これからも頑張って下さいね。あ、右の星をポチらせていただきました~(*^^*) (2020年12月5日 17時) (レス) id: e740d416ca (このIDを非表示/違反報告)
それ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!のろのろ更新ですが温かく見守って下さるとうれしいです! (2020年10月10日 16時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とても面白いですね!続き楽しみにしてす!! (2020年10月4日 19時) (レス) id: f016a9c02b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:それ | 作成日時:2020年3月22日 23時

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