･ ページ18
『もー待て!!』
Aは走る五条を追いかけた
黒｢…あとで、殴っていいですか?｣
夏｢いいですよ
むしろ、協力します｣
五条が、Aの胸を触ったとこを見ていた2人は…
特に黒井は怒っていた
黒｢…いいんでしょうか観光なんて｣
夏｢言い出したのは悟ですよ
アイツなりにAちゃんのこと考えてのことでしょう
でもそろそろ悟、時間だよ!!｣
悟｢あ、もうそんな時間か｣
楽しかったけど仕方ないか…
チラリと、こちらを見た五条にAは笑った
『わかってるから大丈夫』
ザブザブと波をかき分けて浜に上がっていく、Aの笑顔はどう見ても無理しているのが分かって五条は眉を顰めた
悟｢傑、戻るのは明日の朝にしよう｣
(えっ…五条…?)
五条はAを追い越して夏油の元に歩いて行く
その背を追って、Aは五条のパーカーの裾を掴んだ
『妾は大丈夫じゃ
だから、もう…』
悟｢うっせ!!
お前の為じゃねーよ｣
ぐしゃり、Aの頭を撫でる
悟｢こっちの方が都合がいいからだっつの｣
サングラスの奥で蒼い目がAを貫くそれが優しくて泣きそうになった
優しい、優しいなあ…
このまま、時が止まってしまえばいいのに…
夏｢え?……だが｣
悟｢天気も安定してんだろ
それに東京より沖縄方が
夏｢もう少し真面目に話して｣
悟｢それに、飛行中に天内の賞金期限切れた方がいいっしょ｣
夏｢悟
昨日から術式解いてないな
睡眠もだ今晩も寝るつもりないだろ
本当に高専戻らなくて大丈夫か?｣ﾎﾞｿｯ
悟｢問題ねぇよ
桃鉄99年やったときの方がしんどかったわ
それにお前もいる｣
夏｢はぁ…｣
夏油は呆れたように、どこか嬉しそうな困った顔をして溜め息をついた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：卯月 | 作成日時：2021年7月16日 4時
