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薨星宮 本殿 ページ25

『ここが…』

トンネルを抜けると…
巨大な大樹が、深く根を張っていた

夏「あぁ
天元様の膝下
国内主要結界の基盤 薨星宮 本殿」

『………』

夏「階段を降りたら、門をくぐって、
あの大樹の根元までいくんだ
そこは高専を囲う結界とは別の特別な結界の内側」

『………』

Aはギュッと自分の手を握りしめた

夏「招かれた者しか入ることはできない
同化まで天元様が守ってくれる」

それにひとつAは頷く
そして歩き出そうとしたAに夏油は声をかけた

夏「それか、引き返して黒井さんと一緒に家に帰ろう」
『…………え?』

選択肢ではなかった
優しい提案という名の確認だった

夏「担任から、この任務の話を聞かされた時あの人は"同化""抹消"と言った
あれはそれだけ罪の意識をもてと言うことだ」

『……』

夏「うちの担任は脳筋のくせに、よく回りくどいことをする
君と会う前に悟との話し合いは済んでる」

悟「星漿体のガキが同化を拒んだ時ぃ!?
………その時は同化はなし!!」

夏「クックッいいのかい?」
悟「あぁ?」
夏「天元様と戦うことになるかもしれないよ?」

悟「ビビってんの?
大丈夫なんとかなるって」

夏「私達は最強なんだ
Aちゃんが、どんな選択をしようと君の未来は私達が保証する」

そういって、夏油が優しく笑いながら言うから拒んでも受け入れてくれそうで
ずっとみんなと一緒に…五条と一緒にいたいって思うけど…けど!!

『ありがとう
でも、いいの。逃げてもいいって言ってくれて嬉しかった
けど、ごめんなさい』

夏「…えっ?」

驚いたように見開く目はきっと断られるなんて思ってなかったんだろう
Aは、ピアスを外して眺め…一粒の涙を落とした

『お母さん…』

夏「Aちゃん…帰ろう」

『ちょっとだけ話そうか』

Aは、ピアスを着け直すと夏油を見つめ重々しく口を開いた

天内(名前)→←黒井との永遠の別れ



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作者名:卯月 | 作成日時:2021年7月16日 4時

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