鬼が19匹 ページ21
『 流石、鱗瀧さん抜かりがない。 』
縁側で、世間話をしているだけかと思ったが、Aは 炭治郎の動きをひたすらに追っていた。
何か助言するでもなく一心に彼を見つめては、鱗滝の背に向かって言葉を発した。
左近次 「 Aの見立てた男だ、そもそもの素質がある。そして 何より 炭治郎は 努力家だ。 」
炭治郎ですら、褒められると思っていなかったのか一瞬動きを止め、振り返るも 、直ぐに素振りを再開する。
Aは、鱗滝の性格を少しなからず 理解している。
寡黙で無口な彼の事だ、上手く 言葉にしない節も多々あるだろう。
そして、何より 彼は 優しい人だ。
彼なりの不器用な優しさに クスリと笑みを漏らす。
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左近次「 良い機会だ、勉強も兼ねて A、炭治郎と手合わせを頼む。」
こればかりは、炭治郎も我が師の顔を二度見である。
この、Aにだろうか??? ()
常にふわふわと掴み所のイマイチ分からない 、
どちらかと言えば、剣技に不向きの様な面立ちの彼に???
当のAはと言えば、お茶を啜るのを辞めて。
軽やかな動作で、縁側から飛び降りる。
乗り気では無いものの、次は 最終選別で会うことになるであろう 後世を担う 後輩の育成には協力姿勢な為に 渡された木刀を握り一振する。
その瞬間、纏う雰囲気は一変、 音を聞けば分かる、重い一振と洗礼された剣先。
思わず、圧倒されてしまった炭治郎は生唾を飲み込む。
『 さて、どこからでも打ち込んでおいで 。 』
決して、木刀を構えることは無く だらりと降ろされた腕 、基 木刀 。
炭治郎は、足を踏ん張り 木刀を構え駆け出した。
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貢毛 - もう更新する事は無いんでしょうか(;;)この先を見たいです。更新待ってます (2022年2月17日 5時) (レス) @page39 id: c6db4a5986 (このIDを非表示/違反報告)
サージ・オーパル - いいですね、めっちゃ面白いです。焦らず、自分のペースで投稿してくださいね♪ (2021年2月4日 18時) (レス) id: b331457550 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - Quuさん» 全然!!!ほんとにご自身のペースで頑張ってください!! (2021年1月29日 0時) (レス) id: 0ee1851fa6 (このIDを非表示/違反報告)
Quu(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます!長きに渡りお待たせしてしまい申し訳ないです (2021年1月28日 20時) (レス) id: 13d4e9d2bb (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - お久しぶりの更新お疲れ様です!!! (2021年1月28日 20時) (レス) id: 0ee1851fa6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Quu | 作成日時:2019年11月6日 20時