うざったいほど､大好き【太宰治】【文スト】

【色めく乙女のハイライト】 ページ22

《おい莫迦》

《おい莫迦》

《おい莫迦》

《おい莫『グッドモーニングマイダーリン！』



マフィアの朝は早い＿＿＿

現在午前5:00､マフィアの少女Aが目覚めた

冒頭でいきなり罵ってきたのは彼女の愛する太宰治のお目覚めボイス(A談)らしい

別にもっといい感じの録音しようと思ったらこんな感じのしか撮れなかったとかそんなんじゃないのである｡断じて



ササッと服に袖を通す｡来ている服は大体何時も一緒だ


着替え終わり鏡を見る


うんいつも通りソーキュート！太宰さんもイチコロ！あ！マジで死ぬほうじゃない意味ね！


お洒落しようがしまいが白い目で見られるのは検証済み｡今更着飾る必要もナッシング！


お洒落何かしてたら下手して死んでしまう｡私は太宰さんとの心中にはちょこっと興味が無きにしも非ずだけど自 殺癖は無い



でも､ふと少女は思う



“もっと普通の恋なら一生懸命にお洒落するんだろうなぁ”


“そもそも私”


“太宰さんに好きって言い続けられればいいのかな

＿＿＿それとも太宰さんにも”



ブツッ



バタン



思考をそこでぶった切って家のドアを閉める



＿＿＿そんな事はどうでもいい



“普通”なんて相手が太宰治の時点で､

私が彼を好きになった時にかなぐり捨てた


今､彼を愛していて､私はこれからも愛を囁き続ける


例えこの“大好き”がどんな未来を迎えようとも


今､それだけでいいよ





ふわりと微笑み彼女はアパートの隣の部屋の扉の前に立った

そしてノック



コンコンココンコンコン








『雪だるまつくーろードアを開けてェ〜

一緒にあ↑そ↓ぼう どぉして出てこないの〜〜↑』


「今雪が降ってないからだ」


『返答ありがと織田作！流石マフィアの髭やんデズムと呼ばれるだけあるね！』




そう＿＿＿この女は幾らそれっぽい事を言っても想い人の声を勝手に録音して目覚ましボイスにする変態なのだ


どうか､､､どうかツッコンでくれ織田作､､､



「今日の朝食はカレーだ」


『昨日もそうだったよね！おめでと織田作！これで一週間連続で朝食カレーだよ！』


「そうだったか」


『ところで織田作､太宰さんはカレーはサラサラ派かドロドロ派どっちだと思う？


個人的にはドロドロだと思うんだよね〜！


だってほらあの立ってるだけで病んでる感じ､､､ドロドロ感出せるのは10代では太宰さんだけだよ！ヤバいよね！』





「､､､Aは太宰が好きなんだよな､､､？」

終わり ログインすれば
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