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episode12 ページ14

AM1:00


胃の気持ち悪さと頭痛で目覚める。



「いったぁ…はぁ、」



寝ようと思っても寝れなくて

何度も寝返りを打っていると何かが外れた音がした。



ーーー点滴だ、



やばい、そもそも点滴とか初めてでどうしたらいいのかわかんないし、これってナースコールしていいの?

え、分かんねぇ。夜中だし。どうしよう。



とりあえず誰かに電話…と思いスマホで出てくれそうな人を探す。


まあ和真かな…と、通話ボタンをおそうとして先程の会話を思い出す。



俺の指はー翁田大勢ーへの発信ボタンを押していた。



プルプルプル、プルプルプル、と2回ほど発信音がした後、

焦った様子の大勢の声が聞こえる。



大勢「坂本さんっ!?!どうしました!?」


「あ、いや、あのさ、点滴、外れてさ。」


大勢「外しちゃったんですか??」


「いや外そうと思ったんやなくて、ずっと寝返り打ってたら自然と…

それで、これどうしたらいいのかわかんなくて、

ごめん。こんな時間にかけたうえに、大したことないことで。」



大勢「いや全然いいですけど、

ナースコール押していいと思いますよ?」



「いい?ほんまに?俺そんなの押したことないんやけど笑」



大勢「押してください!!笑

…ん、?ずっと寝返りって、寝れてないんですか?」



「あーいや、さっきまで寝てたんやけど…」



大勢「坂本さん、僕だって岡本さんと同じくらい気づけますよ。

ここはほんとのこと言うべきです。」



「せやなぁ、さっきまで寝てたのはホント。

ちょっと胃がむかむかして寝れなくなったんや。」



大勢「話してくれてありがとうございます。

ナースコール押したあと具合が悪いことも伝えてくださいね、」



「わかったよ、じゃあおやすみな」



大勢「坂本さんがナースコール押すまで切りません!」



「はー?わかったよ…(ナースコールを押す)」



看護師「どうされました〜?

あぁ、点滴外れてますね〜、つなぎ直します!!」



「ありがとうございます…」



大勢「看護師さんー、その方めっちゃ具合悪くて寝れないらしいです」



「え」



大勢「坂本さん何も言わなさそうだったですもん、

てことでおやすみなさい〜」



看護師「大丈夫ですか?」



「あ、いやーあの、気持ち悪いのと頭痛くて…」



看護師「分かりました、先生に確認して投薬しますね」



「すみません…ありがとうございます、」



その後投薬のおかげもあって朝までぐっすりと寝れた。

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作者名:味覚糖 | 作成日時:2022年8月8日 18時

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